2018.06.22

『焼肉ドラゴン』


戦後高度成長期にいわゆる朝鮮部落で育つ姉妹を描いた映画。

戦時の日本の政策と戦後の朝鮮半島の混乱の結果として不法占拠地のバラックで生きている故の複雑な環境。ホルモン屋を営む父は「働いて、働いて、働いて」貧乏ながら子どもらを何とか育てる。貧乏ながらも何とか生き抜いている、という感じ。とても良い暮らしをしているとは言えないが、だからこそ小さな幸せを噛み締め泣き笑いしている。

不法占拠バラックに人生があるとに今まで目を向けてこなかったし、今世紀になって不法占拠バラックはかなり解消している。でも、どう解消したのか、解消する過程でどんな人生ドラマがあったのかは知らない。(在日4世が今や中高生くらいだが、すでに差別もなく安全で清潔な住宅に住み普通に学校に通っていることを願う。)

平成の時代すら過ぎ去ろうとし、戦後日本が忘れ去られようとしているこの時代、いいタイミングで映像化できたのではないかと思う。これから次の時代の日本、戦前戦中のことだけでなく、戦後のことも反省した上で次の時代を築いていきたい。

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2018.06.17

『VISION』


山奥に籠って住む男と、フランスから幻の薬草を求めてやってくる女性の物語。山、森、雨。雄大で神秘的な映像が続く。台詞にフランス語を持ってきたのも、神秘さを際立たせるための選択だろう。

神秘さを描くのに「素数」を用いる。何も交わらない素数と、孤独な山守りとの対比。計算できないことが計算ずくである。

娯楽作品ではなく、芸術作品。ストーリーは曖昧に描き、観客側に委ねている。ここはあえてストーリーを追わないのが好手かと。

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2018.06.11

『万引き家族』

是枝裕和監督の作品。『誰も知らない』のテイストの。誰も〜と違い、この作品には社会から見捨てられた子供を救う大人がいること。この救いが血縁に拠らず、社会的にも認知できない縁での救いというのが物語のポイント。

血縁だから、産んだから家族なのか、共に時間を過ごし共に苦楽を味わうから家族なのか。豊かだからいい家族で、貧しいから悪い家族なのか。適法だからいい家族で、違法だから悪い家族なのか。終盤、引き裂かれてゆく「家族」を見ての感想は、怒りなのか、安堵なのか。そして最後に「自宅」の前の廊下から見たものは、何だったのか。


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2018.06.07

『マンガで身につく多動力』


飲み会で堀江貴文と同い年である事を言ったら同僚が貸してくれた本。

いくつかのケンカ腰の格言が痛快。

「経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない」
→非コア業務をアウトソーシングする考えには同意だが経費精算のような結合度が強い業務はインタフェースに要する労力が大きくアウトソーシングには不向き。やるなら個人秘書を雇ってモジュールそのものを大きくするくらいしなきゃ効果が出ない。

「大事な会議でスマホをいじる勇気を持て」
→出るな。

「見切り発車は成功のもと」
→オマエはライブドア事件で何も学ばなかったのか。懲役が全くのムダやん。

とまあ、ツッコミどころ満載である。ホリエモン流の煽ってナンボな感じが著書からも溢れ出てて愉快。

このマンガの本編で描かれている会社のことだけで言うと、会社での仕事は出資者から資産を預かり定められた役割を果たすのがサラリーマンの任務なので、主人公「堀口」の働き方は全くのNG。こういう人間はとっとと起業するかフリーランスで興味を持ったものに飛び付きつつ生きるべきだと思う。そもそも、人に雇われる人生の否定が主張なのかもしれないが。

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2018.05.31

『友罪』

人の命を奪った者の、その後を描く作品。

罪はいつまで償い続けなければならないのか。許されないなら、どう生きればいいのか。テーマも重いが、映像もかなり重い。加害者の家族は罪を償い続けて当然だというのか、加害者家族は解放されるべきだいうのか、この作品の意見の視点も難しい。

広告では「少年A」に焦点が当てられているが、作品ではいろんな贖罪が同時並行で描かれていて構成がかなり複雑。長い小説(読んでないが)ならともかく、短い映画作品の中でこれだけのものを盛り込むことに無理があったのではなかろうか。とにかく課題だけばら撒いといて、制作者に逃げられてしまった感すらある。

大人になった少年Aを頭のおかしなヤツ的な描き方をしているのも、少し気に食わない。



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2018.05.24

人間ドックを受けてきた


45歳になって、そろそろ健康のことも気にしなきゃと、人間ドックを受けることに。毎年秋から初冬に会社の定期健康診断があるので、その裏の時期の5月を選択。健康保険組合の補助がある検診期間のうち自宅に近い新百合健康管理センターを予約。

再検査だの面倒なことにならないよう、3日前から自主的に禁酒し、前日は食事は19時まで、飲み水も21時までという制限も。何かの修行かよという状態で当日の朝を迎えます。

8時半に受付を済ませ、浴衣みたいな検査着に着替えます。看護師さんが説明をしてくれるのですが、要はパンツ一丁に検査着にってことですね。靴下を脱ぐべきかどうかを聞き忘れてて、いちおう靴下を脱いでおいたのですが、脱ぐのが正解だったかどうかは最後までわかりませんでした。裸足になったことでの不具合はありませんでした。

着替えたら、待合室で待ちます。身長体重測定したあと、また待合室へ。しばらくすると内科検診に呼ばれます。聴診器、血圧の測定ののち、ベットに横たわって壁に向いて脚を抱える指示。すると看護婦(残念なことに、美人)にパンツを下ろされ、肛門周りにローションを塗られます。もしや!と思ったら、医師(おっさん)に、指をケツの穴に突っ込まれグリグリ…。気持ち悪さもあるのですが、ウンコを漏らしちゃわないか心配でガマンするのが大変。この検査、前立腺のチェックらしいのですが、かなりハードでした。

この後は胸部レントゲン、心電図、採血、聴覚、視力、眼圧など、経験のある検査が続きます。

そして、腹部エコー検査。胴体にクリームを塗られ、パッドをグリグリ当てられます。息を止めてとか、左に向いてとか、いろんな指示があり、その通りの体勢を取ります。途中でカーテンを隔てた隣で同じ検査をする人が来て、隣の看護師の指示なのか自分の看護師の指示なのかわからず、かなり苦労しました。

そのあとしばらく待ってたら、胃部レントゲンの準備に入るとのこと。胃の動きを止める薬剤を注射して撮影しやすくするとのこと。いろんな工夫があるのですね。注射をしてしばらくするとレントゲン室へ呼ばれます。まず発泡剤を少量の水(ヤクルト半分くらい)で飲み、まずはバリウムを一口。食道を撮影するらしい。そして、ビーカーいっぱいのバリウムを飲みます。ゲップに苦しむ話をよく耳にしますが、それほど苦しみませんでした。注射のおかげか。回転するベッドで自分も医師の指示で回転し、自分がどっち向いてんのか訳が分からなくなりますが、医師は「コップの置いてある方向に」など指示してくれるので、それほど難しくなかった。

こうして、検査のほとんどが終わりましたが、最大の難関は尿検査。昨夜から水分を取ってないので、おしっこなんて出ません。出そうな時に声を掛けて下さいと言われていましたが、最後まで機会はありませんでした。全ての検査終了後に自販機で500mlの緑茶を買って飲み干し、しばらく待ってからようやく採取できました。

検査が終わって渡されたのが、下剤と、ホテルモリノの食事券。微妙な組み合わせ。まあ、今日のところは下剤を優先し、食事券は新百合ヶ丘に用事があったときに消化することにしよう。

夕方から夜にかけてはトイレの頻度がかなり高くなりましたが、自宅にいる分には不便はしない程度。翌朝までは白い便が出ましたが、その次からは通常となり、ようやく検査が終わったなという感じでした。

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『孤狼の血』


東映ヤクザ映画。って言っちゃえばそれだけの作品。豚小屋での拷問、ヤクザ事務所で踏ん反り返る捜査二課の刑事。親分とチンピラと、ナイフと拳銃。血が飛び散り、美女の乳房が揺れる。テンコ盛りである。

本部エリートと現場叩き上げの確執が伏線なのかメインなのか、松坂桃季が広島大学出身の県警本部の人間、役所広司が所轄捜査二課でヤクザべったりの刑事という関係。「広大の学士様」という言い方で昭和の娯楽映画の雰囲気を出しているのだろうか。(東京の大企業で働いていると旧帝大卒の人も何とも思わないが、昭和時代の地方の現場だと感覚が違うのかも。)

捜査二課のトップ刑事が正義を持って守るものはヤクザなのかカタギなのか警察組織なのか自分の保身なのか。そんな事を考えながらも、ヤクザがスナックで女を侍らす昭和の悪いヤツを堪能させてもらいました。

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2018.05.17

『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』

根強いジャンルの「失敗本」の一冊。

この本では、失敗事例を隠蔽する医療業界と、失敗事例と徹底調査する航空業界の対比から、失敗事例を公開し学ぶことがいかに大事かを説く本です。

失敗に対する責任追及は、失敗を正しく周囲に公開することの妨げになります。しかし現代の社会では、失敗者に対するバッシングが強く、とても本書のように失敗を公開し評価する仕組みを築けるようには思いません。本書でも「人はその経緯よりも、「誰の責任か」を追及することに気をとられる傾向がある。」とあり、この傾向は日本のマスコミに限ったことではないようです。

この本の中で気になったことが、システム開発の考え方。「Minimum Viable Prodoct」(最低限実装した製品)という考え方が示されています。アジャイル的なものですね。ウォーターフォールは前行程が失敗しないことが前提ですので、こうはいきません。ただ、失敗ありきでなにかを進める風土は、うちの会社にはないなぁ。

あと、本書で覚えておきたいことが「RCT」(ランダム化比較試験)。統計学の引っ掛け問題としてよく出てきそうな項目です。確かに現に生きている人間を対象にRCT実験を行うことは躊躇ってしまいがちですが、どちらかの群が改善するのであれば、実験を行って結果を確かめた後にその方法を適用するのが全体最適ですよね。これで結果がよくなかったほうの対象群(失敗してしまったほうの集団)に対する責任って言われても、難しいのですが。

失敗は責任の対象にするのか、改善の糧にするのか。結局のところ、本書はその根本を問うています。

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2018.05.14

iPhone8に買い替えた

5月7日に茨城県まで遠征して、こんな写真を撮ったり。



ってなことをやってると、帰路にバッテリーが枯渇してしまいました。

帰宅して充電してから電源を入れると、なぜかモバイル通信(4G/3G)を掴まず、表示が「検索中」のまま。



電源再起動、SIM抜差し、ネットワーク設定リセットをやっても改善しません。サイトを見たら、ここまでやってダメならショップに行けと。でもショップに行って修理すると日数がかかるし、修理代もそこそこかかる。

このiPhone5Sは2013年9月に購入し2015年10月に交換修理したもの。4年半も使った機種なので、そろそろ潮時だろうと、急ですが買い替えすることにしました。

5月7日の夜のうちにiPhoneをPCにフルバックアップ。5月8日朝にやはりモバイル通信か復活していないことを確認してauのオンラインショップで注文。auのサイトはログイン認証をSMSで送ってくる仕様なんですね。モバイル通信機能が死んでいるとSMS認証は機能しないんですが…My auアプリにIDを登録していたので詰まずに済みました。危ない危ない。さて、機種をどうするか。本当は4インチの次期機種(iPhoneSE2?)が欲しかったのですが今春の発売はなく、4インチのiPhoneSEか、4.7インチのiPhone8、iPhone7の選択。大きくなるのは残念だけど、新しい機種の方が将来的に何かといいだろうとiPhone8を購入することに。

5月9日の午前中には家に届いていたみたいで、5月9日夜にiPhoneの復元作業。難なく終わりました。シリーズ上位への買い替えは、楽でいい。しかも2年半前と違ってPC(iTunes)でのフルバックアップからの復元は何ら不便なことはないし。

しかし、大きい。これでも、最新機種の4.7インチ/5.5インチの小さいほうだと言うから驚きです。



なお写真は左からiPhone4S(3.5インチ)、iPhone5S(4インチ)、iPhone8(4.7インチ)、Kindle Paperwhite(6インチ)、Kindle Fire7(7インチ)、左上が15cmの定規です。

やはり、大きい。これ、使ってるうちに慣れるのかな?

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2018.05.10

小動

用事で藤沢に行ったので、休みだし海でも見ようと江ノ電に。しかし、雨が降り出してくる。適当な駅で降りて海岸に降りるのは無理だな…と、とりあえず鎌倉高校前駅。ここだと屋根の下にベンチがあるので、しばし雨の海を眺めながら休憩。



雨は続いているものの雷鳴は遠のいたので、小動まで。岬の上の神社。



階段上には、こじんまりとした境内。



境内に、コンクリート造りの台場が、これが展望台になっています。



展望台からは江ノ島を望むことができます。



隣の腰越漁港から見上げる小動岬。



腰越から片瀬方面に歩く。ここは江ノ電が併用軌道になっているところ。スーパーの軒先を電車が通ります。




帰路にモノレールに乗ってみました。
地上から見上げる軌条。かなり高いところにあるなあ。



始発駅ではガラガラだったので先頭かぶりつき場所を確保。

出発してすぐにトンネル、そのあとも急勾配を登る、急カーブをカントを付けて曲がるなど、ジェットコースター並みの迫力。他の乗客はのんびりとスマホに見入ってますが、やく平気だなと感心してしまうくらい。



目白山下や片瀬山からはすてきな海が見えます。その後もさらにトンネルをくぐったり、バスの上を併走したりとドキドキが止まらない車窓を堪能して大船に着きました。





大船に着いたら、今さら晴れてきた。sun

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