2016.08.22

『覆す力』(再読)


棋士の森内俊之九段の2014年2月の著書。2014年11月に読了済みなのですが、先日会社の人が貸してくれたので、再読しました。

当時に比べたら、だいぶ将棋の制度は理解してるつもり。かなり違った感覚で再読できました。

勝負の好不調の捉え方。負けるときもある、負けたときこそ学ぶ時だという考え方が強く印象に残りました。勝負事だって人生だって、勝ちっぱなしにはなれないわけで、そこをどう割り切り、次に生かせるか。そんな気付きを得ました。


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2016.08.21

『さいはて紀行』


多くの人が気にはなるけど、関係すると面倒くさい気がするからスルーする珍スポット。こういう所にほぼ丸腰で真正面から飛び込んで行く著者のエッセイ。

場末のストリップ劇場、ゲイ劇場、昆虫食、キリスト看板。どれも、興味はあるけど触れたくないところですね。そもそも関わることにリスクがありそうだし。そんなリスク感より好奇心が勝る無邪気な女性がハラハラドキドキで面白い。若いお嬢ちゃんだからこそ許させる部分も存分に使いながらのレポートなので、絶品です。


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『将棋・名勝負の裏側』


将棋の月刊誌「将棋世界」の連載記事を単行本にまとめたもの。棋士の対談で、修行時代(主に奨励会三段頃)の苦労話(師匠や先輩の面白話)、対談相手の名手あたりがネタです。

将棋は81マスの盤面に8種40枚の駒を並べるだけのゲームで、1ゲームを通じたった百数手、棋譜にしても400字くらいにしかならないゲーム。それを、人間くさい棋士が、必死に指すわけです。でも棋譜に残るのは機械的な400字くらいなわけで。

棋士のエッセイなんてのもたくさんあり、読むと楽しいのですが、どうしても上品な仕上がりになりがち。対談だと、泥臭い本音が文章に織り込まれますね。こうやって棋士の人間性を知った上で棋譜を読むと、ただの400字ではなく奥行きが出てくるのが不思議です。


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2016.08.16

『ROOM』


誘拐され7年間ものあいだ小さな部屋に監禁された女性と、その間に生まれた5歳の男の子の物語。

男の子は「部屋」が、世界の全て。母親は耐えかね、脱出を試みる。それまでの恐怖と抑圧の映像もあり、脱出劇は息を飲む。

で、脱出できたからと言ってハッピーエンドなわけではないのが、この映画。銀幕は監禁時と同じような重い空気が支配します。

ROOM

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2016.08.15

経堂にかき氷を食べに行く

暑い伊丹から帰ってきて、何となくかき氷が食べたくなった家族。駅置きの沿線紹介誌ODAKYU VOICEでもかき氷特集をしていたので、載っていた経堂の喫茶店anamo cafeまで。

イチゴ、抹茶など定番の他、かぼちゃ、さつまいもなど珍しい味もあります。子どもらは定番のイチゴ、妻は抹茶を頼んだので、僕は珍しい「かぼちゃ」を注文。




味うんぬんより、デカイわ。でも氷の食感は軽く、無茶な量ではないっぽい。かぼちゃ味にはメイプルシロップも付いているので、途中でシロップを掛け足しながら飽きずに食べることができます。かぼちゃだけでも充分に甘いんですけどね。

イチゴ・抹茶は氷の途中にもシロップが掛けてあり、これも最後まで美味しく食べられる配慮。残念ながら妻は最後まで食べることができませんでしたが、僕と子どもらは完食。

千歳船橋で買い物をしたかったので、一駅分歩くことに。途中にあった「石仏公園」に回転ジャングルジムがあり、子どもらには珍しいのか、ずいぶん長い時間遊んでいました。何てことはない街区公園なんですけどね。

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『寝ても覚めても』



数年前の芥川賞『春の庭』の柴崎友香の小説。女性の日常を、淡々と感情を込めずに描くという実験的な作品だと感じました。

進行している物語はドラマティックなのですが、平坦に描くことにより、文体でなく読者の感性に委ねることが大きくなる。読者が「頑張って」読まなきゃいけない作品で、ただ読んでるだけでは退屈で終わってしまう。

物語に関係のない情景を所々に一文差し込んでくる。これは江國香織や村上春樹の小説で見る手法だろうか。ただ、この小説ではしっくりいかず、滑ってしまってる感じがして残念です。


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『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

8月は戦争を振り返る季節ですね。

本書は東大の歴史学者が有名私立中高の歴史クラブ生徒に向けて講義した内容を本にまとめたもの。

日本史の教科書には載っていない日本の近代戦争史を語ります。主役ではないけど重要な判断を担った人物に焦点を当て、その人物の思考を探るというアプローチで戦争へ向かった一つ一つの判断を描いていきます。日本の暴走という画一的な戦争観とは違う視点は新鮮です。

しかし、結局どうして関東軍が戦線を拡大しようとしたのか、遼東半島における経済的利権が当時の日本にとってどれだけ重要なものだったのか、この本ではよくわかりませんでした.日中戦争から太平洋戦争に向かう過程での日本の選択は普通選挙下の政治で行われたものなので、朝鮮、満州、中国の権益が国民生活に大きな利益をもたらすと当時の民衆が思っていないと戦争には向かわないはずなのですが、本書ではもう一つ決め手に欠けるなという印象でした.

本書で一番の驚きが、栄光学園の生徒のレベルの高さでした。


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2016.08.10

バジルシード・ドリンク

コンビニで不思議な飲み物を見つけてしまった。「バジルシード・ドリンク」というもの。カエルの卵みたいなのが飲み物に浮いてますが、バジルの果肉が水分でふやけて寒天状になったものです。




子どもたちに飲ませようとしましたが、見た目でアウトでした。実際にはかなり甘いジュースで、小さなゼリーが入っている缶ジュースみたいな食感です。

甘くてたくさんは飲めなかったので、ワインで割って飲むことに。



卵、沈んじゃいましたね。飲料中にバジルシードを保持していたゼラチンがアルコールで溶解しちゃったかな?より一層不思議な飲み物になりました。

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2016.08.04

Kindle Unlimited

アマゾンが本の定額購読サービスを始めました。
Amazon Prime向けの読み放題サービス「オーナーズライブラリ」のようにタイトルが限られるんだろうと思って、大して期待していませんでした。実際、小説などの書籍は読みたいものがUnlimitedになっていないという印象です。

Unlimitedに登録できるのは10冊まてで、それ以上なら端末から削除してからでないとダウンロードできない仕組みなのも、運用が面倒。

なんとなくついでに見てみた雑誌で、「CYCLE SPORTS」「BiCYCLE CLUB」「将棋世界」なんかがUnlimitedになっていますね。これが意外。どうせ雑誌は読んだら捨てるので、10冊制限は問題なし。これで980円なら、かなりお買い得なのでは?

問題は、雑誌はKindle Paperwhiteではほとんど読むことが無理なこと。iPadのKindleアプリじゃなきゃツライ。iPadは自宅置きだし、子どもらにも人気のデバイスなので読む時間が限られる制約があるのが厳しい。この辺の運用がうまくいけば、雑誌購読環境として申し分ないんですけど。

とりあえず30日無料体験に登録し、運用の様子を見てみようと思います。

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『コンビニ人間』


芥川賞受賞作の小説です。

変わった子と思われる忌避されていた幼少、変わっていると思われないよう息を潜めていた学生時代。自分の感性が他の「普通」の人たちと異なっていると認識していながら、どうやったら普通になれるかわからない中年女性を描いています。

作中でコンビニのバイトは、普通でない感性の主人公でも「普通」を装える唯一の場所。単なる歯車になりきることが重要で、個性を殺して働くことこそが求められていること。

中年にもなって独身でコンビニのバイトで生計を立てていることは恥ずべきことだと妹に教えられたり、明確に卑下してくる人物が現れたりで物語が大きく動きそうになるのですが…

実際にはコンビニバイトだって人間力を要求されるし、店員の個性もあるだろう。そんなことは置いておいて、主人公にとって生きづらい世の中をこの先どうやって生き抜いていくのか、気になる終結でした。

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