2021.06.12

『独学プログラマー』


独学の方法を教えてくれる本かと思って読み始めたら、Python勉強の本だった:-P

でも、一般的なPython自習本に比べると、コードそのものより考え方を重視している印象。それでもこの紙幅では情報量が少なく、著者の書きたいことは書ききれてないんじゃないかという印象。この本だけでは職業プログラマーにはなれないので、この本で少し手を動かしつつプログラマーってなんなのかを掴み、最後の方に紹介されている本を使った本格的な勉強への足掛かりにするのがいいのではないだろうか。

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2021.06.01

『新宿の逆襲』


大手町丸の内有楽町や渋谷に比べて新宿が出遅れているという議論から始まる。そして新宿のポテンシャルの高さを歴史を辿りながら説き、グランドターミナル構想などこれからの新宿への期待で締め括る。

そもそもだが、「新宿」という主体は存在せず、新宿に関与する人々の思惑が今の新宿を型作り、次世代の新宿を作ってゆくという視点を持たずに書かれているので、なかなかしっくり来ない。

新宿を俯瞰して未来を語る都市政策視点か、新宿に関与する各主体にとっての新宿の方向性を語るかでないと、まとまりがつかないのではないだろうか。

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2021.05.29

『平成ネット史 永遠のベータ版』

インターネットの歴史と言うよりは、インターネット上のサブカル史。平成が終わろうとしていた2年前(2019年1月)のテレビ対談の書籍化とのこと。

前半のモデムやテレホーダイ、侍魂の先行者などは懐かしいなという気分で読んでいたけど、第3章のブロードバンドあたりからはオジさんにとっては現在進行形なモノのような気がして。

インターネットやコンピューターの技術の変遷よりも、これらに乗っかったオタクの文化の変遷の対談と捉えた方が面白く読めますね。

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2021.05.20

『ヒトラーの経済政策』


アンリミで見つけてダウンロード。誤字が多く、個人のブログかよってくらい。お金を払って読んでたら怒ってしまうくらいの品質で、本当に印刷して本屋に置いてあるんだろうか?

内容は、タイトルの通りナチスドイツの経済政策について。独裁恐怖政治のイメージが強いナチスですが、選挙に勝って政権を取った政党だという事実。そのための経済政策はどうだったのかということを述べています。

タイトルは「ヒトラーの」ですが、実質的には「シャハトの」でしょうか。ベルサイユ条約後のハイパーインフレに悩まされたドイツが、どのように国債を発行して経済を立て直したか、その絶妙な匙加減を味わってくださいと言った道路でしょうか。

それにしても、シャハト退任後のナチスの暴走ぶりよ…

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2021.05.18

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

病気療養から復帰したスポーツ選手が全国大会で優勝して五輪出場権を取った時のインタビューが「努力は必ず報われる」だった。しかし、ここまで同種目で努力を続けたにも関わらず五輪切符を掴めなかった選手がたくさんいる中での優勝だったことも忘れてはならない。報われたのは、この選手1人だ。

ところで、白熱講義でお馴染みのマイケルサンデル。ベストセラーだった「これから正義の話をしよう」ではサンデル自身のスタンスはあまり示さずに読者に考えさせるスタイルを取っていたが、本書ではサンデルのスタンスは明確だ。実力や結果による報酬は不公平であると。

課題は、2点。まず、各人の競争のスタート地点が平等でないこと。そして、競争の結果が社会生活を送る上での格差として相応しいのかという問題。

競い合うことで皆が幸せになれるという教育を受け、競い合うことが正義だと思い込んでいた。しかし、現実には競い合うことで敗者を作り出しているのではないか。そんな思いが何となくあった。この本で衝撃を受けた考え方が、平等な(ように見える)競争に敗れたものは自己責任を押し付けることになってしまうということ。もう、救いようがないのだ。

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2021.05.03

華屋与兵衛跡地は会社事務所だった( ; ; )

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上麻生蓮光寺線はるひ野駅入口交差点に隣接して営業してた飲食店「リンガーハット」「華屋与兵衛」がコロナ禍で(か?)閉店してました。リンガーハット跡地は早々に建物を取り壊して、集合住宅の建設に着手しています。テナント募集の貼り紙がしてあった華屋与兵衛跡地は何か新しい飲食店が来ればいいなと期待していたのですが…

先日通りかかった時に、窓ガラスに会社名が書かれていました。会社名をWEB検索してみると、通信設備工事や太陽光発電設備の施工を行う会社のようです。WEBサイトを見た感じでは関東一円を営業区域としている会社の神奈川県拠点ぽく、かなり広域に対しての拠点となるみたいです。はるひ野黒川地区住民への何かではなさそうです。

この辺りは住宅地と農地が混在する地区だと思ってましたが、意外な施設がやってきました。(広い駐車場が工事車両の駐留に便利だったのかなあ…)

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2021.04.26

『承久の乱』

いい国作ろう鎌倉幕府でお馴染みの1192年鎌倉幕府成立。短歌のことを調べだしてから、政権が軍人に奪われたにも関わらず後鳥羽上皇や藤原定家は勅撰和歌集である新古今和歌集を編纂するなど、ずいぶん呑気だなあと違和感を持っていました。その後鳥羽上皇と言えば承久の乱。それまで、鎌倉幕府はやんわりと東国の武士たちをまとめて私有地を安定化する役割を果たしていたに過ぎないという本書の説に納得です。武士に権力が渡るのは1192の鎌倉幕府成立(本当は源頼朝が征夷大将軍を授与されただけ)ではなく1221年の承久の乱の後の北条義時による強硬な処分からなんですね。

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2021.04.19

ITストラテジスト試験を受けてきた(令和3年)

前回の敗戦から1年半、再びITストラテジスト試験を受けてきました。

今回の試験場は横浜駅近くの専門学校。今までが川崎市多摩区の明治大学や専修大学だったので、急に遠くなってしまいました。試験申し込みの際の受験地は「横浜」ですので、神奈川県のどこになっても文句が言えないのですけどね。午前Ⅰ免除なので試験は10時50分からですが、家を8時半くらいに出て、10時前には現地着。近くの喫茶店で自分の習作論文を読みながら待機です。喫茶店では10時20分頃になってお会計をする人が続出。この波はみんな午前Ⅰ免除組でしょう。僕もこの波に乗って会計を済ませ、会場に入りました。

会場は専門学校の教室で、2人掛け机を1人だけで使うレイアウト。コロナ渦での開催、会場を用意するのも大変そうだなぁ。自分の机を探し、机の上に受験票、体温カード、シャーペン、消しゴム、定規を置いてセット完了。そう言えば体温カードって机の上に置いておくんだっけ?と周囲を見ると、誰も机に置いていません。もしかして、会場入り口とかに回収する場所があって、提出が漏れた?まあいいや、受験票1を回収するときに回収してもらおう。

午前Ⅱ試験。

問1からいきなり「DX推進指標」の新問題。ブームだから当然みんな認識しているよね?という雰囲気の問題でしたが、すみません不勉強です。この設問自体は消去法で解けますが、「DX」はITストラテジストの必須知識なので事後に勉強しておきます。問5「ビジネスモデルキャンパス」明らかにビジネスフレームワーク系の問題ですが、初耳だった。これも消去法でクリア。問12「エスノグラフィー」マーケティング用語。これは知らないと答えられないですね。問13のSECIモデル、頻出問題で容易かと思いましたが、問題の読み落としがあり間違えてしまいました。問15のJIT微妙でしたがカンバン方式と読み替えて解きました。問17の計算問題。ちょっと面倒でしたが時間をかけて解きました。こういう問題はいったん飛ばして、最後に解くのがよさそうです。問25はNICTのNOTICE。こんなの初耳。せっかくなので覚えておきましょう。

午後Ⅰ試験。

ぱっと見で問1のタクシー会社の問題がごちゃごちゃしていそうだったので、問2と問3を選択。問2は解答用紙の回答欄がたくさんあり時間的にどうかなと思いましたが、書く欄が多い問題ほど易しいと聞いたことがありますし。

問2は雑貨屋のインターネット通販と店舗オペレーションの融合の話。「今期は社会環境が激変した影響から期初より来店客や旅行客が大幅に減少しており」と微妙にコロナ禍を反映した設問。コロナ禍が過ぎ去り過去問を読んだ未来の受験者がどう思うのでしょうか。きちんと問題文を読み込んで、設問に当てはめていく。この作業はたぶんうまくいったと思う。ただ、設問が求める解答記述の仕方になってるかが自信ない。

問3はカメラスタジオと印刷業を経営する会社が学校行事写真事業に乗り出す話。問題文中「保護者から“自分の子供の顔が写っている写真を,他の保護者に購入されたくない”という要望が出た場合」というのがあり驚愕。問題文中に顔認識技術とぼかし技術が書かれているので、他の保護者が買った写真の自分の子供の顔にぼかしをいれて販売するという方法が設問の正解になりそうなのですが、友達の顔にぼかしが入っている行事写真、買う?

午後Ⅱ試験。

問1はデジタルトランスフォーメーションを実現するための新サービスの企画について。「ターゲットの顧客を明確にし」「収益モデル、業務プロセス」などあり、ビジネスモデル系問題です。IPAが何をDXと呼ぶか明確でなく、なかなか手を出しづらい問題。問2はステークホルダー調整の問題で、こちらを選択して回答に着手。設計に30分くらい費やしてしまい、設問アを725字、設問イを900字、設問ウを650字(合計2275字)と少し少なめの文字数で終了5分前に書き終えました。十分な記述量とされる2400字なんて書いていたらとても時間がないのでは?と思います。で、出来は?設問イの論点の中心をうまく設問ウに持ってこれていないのではと後になって思いました。設問ウで新論点を出しちゃっている感じがあります。これがどのように採点されるのかは、6月の発表を待ってみなければわかりませんね。(午後1をちゃんと通過して午後2が採点されればの話ですが。)

ここまで人事を尽くしたので、あとは天命(合格発表)を待つだけです。

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2021.04.17

『むらさきのスカートの女』


近所にいる変わり者として有名なむらさきのスカートの女を観察する、という仕立ての小説。語り手は黄色いカーディガンの女で、この語り手の一人称小説であることがポイント。観察対象であるむらさきのスカートの女の行動は細かく描かれるが、黄色いカーディガンの女のことが描かれず物語が進むので、読んでいてだんだん気持ち悪くなる。それより一体お前は何者なんだと。

本が終わりに近づくにつれ、変わり者なのはむらさきのスカートの女ではなく黄色いカーディガンの女であることに気付いてくる。そうすると、むらさきのスカートの女は実在する人間として描かれているのかというか疑問が生じてくる。『ピクニック』のような妄想が盛り込まれているのではという疑惑が生じたり。

物語の最終盤をどう解釈すればいいのかわからない。このわからなさが今村夏子ワールドなのか。そして『花束のような恋をした』で今村夏子をここまでプッシュする意図は何だったのか。

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2021.04.11

『こちらあみ子』


映画『花束のような恋をした』から今村夏子『ピクニック』を読んだ流れで、同じ本に収録されている『こちらあみ子』を読んだ。

人から見て世間がどう見えているかなんて分からない。自分の からの視点が世界の全てである。そして、その視点が正しく唯一であることを疑わない。じゃ、その視点が知的障害者ならどうか。そこに挑戦した小説が『こちらあみ子』なのだと思う。知的障害者を描いた小説はたくさんあるだろうが、一人称視点で描いた小説はなかなかないのではないか。無知ゆえ、残酷さを感じずに生きるあみ子。しかし読み手にとっては救いようのない残酷さが心に残る。

とんでもなく不快な読後感を残す作品である。よくここまで挑んだなと。


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