2019.12.03

『イノベーターズ』


コンピュータの進化史を、関わった「人々」に焦点を当てて解説した本。2冊組であり非常にボリュームがあるのだが、何しろ登場人物が多く人と人との関連を理解するのに時間がかかる。

この本のコンピュータ史はエイダ・ラブレス(1812-1852)から始まる。チューリング(1912-1954)より100年も前の人物だし、そんな昔からコンピュータが語られるとは思ってもみなかった。アナログの解析機関なんてのが19世紀に試みられていたとは。真空管やトランジスタが用いられる前は、長い間みんな解析機関の作り方に試行錯誤していた様子が興味深い。

それを考えると20世紀中頃からのトランジスタ以降のコンピュータの進化はあっという間に感じる。20〜21世気を生きている僕にとってはトランジスタ発明からiPhoneに至るまでは長い進化だが、数世紀後の科学史の教科書ではサラッと述べられるに過ぎないかもしれない。それほど、トランジスタ以前の解析機関のドラマは奥深い。

しかも、解析機関からコンピュータに至る連続したイノベーションに関わる人間の多さ。これは著者が意図して登場人物を増やしている部分もあるだろうが、コンピュータの進化がスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような単独のイノベータによるものではなく、多くの人間の知の集結であるということだ。

現在のイノベーションは知識の囲い込み(による特許紛争)での利益創出が目立つが、オープンなイノベーションこそが進化をもたらすというのが著者の主張であろうか。


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2019.12.01

相鉄新横浜線に乗り鉄


休みの午後に予定もないのでKindle積読の解消でもするためにどこか喫茶店でも行こうかと外出。新百合かどっかに行くか?と電車に乗って、ふと相鉄〜横須賀線が直通してたのを思い出した。喫茶店はやめて乗り鉄をすることに。

海老名駅で相鉄ホームに。実はそもそも相鉄の大和〜海老名間も乗ったことがなく、相鉄海老名駅も初めての場所でした。止まっていた特急横浜行き、快速横浜行きを見送り、特急新宿行きを待ちます。到着したのはJR東日本E233系。埼京線仕様?

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先頭車両方面はどうやら撮り鉄で混雑しているようなので、中間車両に引き下がります。

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停車駅は、大和、二俣川と西谷からの各駅との案内。乗換えアプリで検索すると、新宿まで10駅1時間くらい。

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羽沢横浜国大から武蔵小杉が17分と驚異的な長さ。どんな地方路線だよ。

海老名駅を出発したときは車内はガラガラでしたが、二俣川で座席がほぼ埋まり、西谷ではだいぶ混雑を感じるくらいに。西谷から地下に入り、景色がわからないまま新駅の羽沢横浜国大です。ここでも駅で待ってる人がけっこういて、この人たちはどこから来たのだろう?今まで片倉町や小机を使ってた人たちが新駅を使うようになったのだろうか。

羽沢横浜国大を出たあとはすぐに地上に出て横浜羽沢駅(貨物列車の駅)をゆっくりと進みます。しばらくして環二沿いをスピードを上げて走り出しますが、深い切り通しなどでよく景色が見えない。武蔵野線みたいな車窓感覚。そのままトンネルに突入。このトンネルがかなり長い。どこ走ってるのかも全くわからない。

再び地上に出たのは生麦あたり。花月園、鶴見あたりは当然のことのように無視して走り続けるのは仕方ないにしろ、横須賀線に入って新川崎駅も無視。新川崎駅はホームとは違う線路を走っていたので、もしかしたら貨物線から横須賀線に入ったのは鶴見ではなく武蔵小杉なのかもしれない。

小杉からはいつもの湘南新宿。全速力っぽく走りながら新幹線にサクッと抜かれるのが醍醐味。


埼京線新宿駅に着いたら、折返し各駅停車海老名行きになってました。


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2019.11.13

『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』


漠然としか捉えられずブラックボックスであったAI。結局AIはどんな理屈で動いてるの?という疑問が残ったままでした。ディープラーニングの模式図なんかはWEBや雑誌で見かけるが、だから何なの?と。本書をKindle Unlimitedで見つけた時にそんな感覚を思い出し、しばらく電子積読として温めていました。

情報処理技術者試験が終わったので、ちょい気合を入れて読んでみようかと。1〜4章が数学(微分、ベクトル、行列)、5〜7章が数学知識を使ったAIへの実装の考え方が書かれています。数学の部分は実際に紙に数式を書いて解くことで、高校大学で習った数学の勘を取り戻しながら読み進めました。この手の分野の本は実際に手を動かすことで理解が深まるので、数式を書くことはおすすめです。実践編の5〜7章は流し読みでしたが、直前に手が覚えていることで、どういう方向性の作業を行なっているかの理解ができ、AIってそういうものなのかということが腑に落ちました。

実際にAIを始めるにはこの本ていどの数学知識では足りなさそうですが、AIって何?の疑問を解決するにはちょうどよい本だったと思います。


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2019.11.01

災害救助用ヘリコプター共同購入という投資勧誘電話


休みの平日午後に自宅固定電話が鳴った。

・災害救助用ヘリコプターの重要性が注視されている

・当社は投資家の支援で災害救助用ヘリコプターを保有し、さらに配置を増やす計画である

・投資家には1口1百万円の投資を募っている

・平時は輸送用に用い料金を得て、投資家には1口6千円の配当をする

ということで、興味があればパンフレットを郵送したいとのこと。

私の電話番号の入手先を問い合わせたところ、対応が女性のオペレータから男性の担当者に替わりました。同じ質問をすると、

・名簿は古く入手先特定は困難

・個人情報保護法施行以前に入手した名簿であるため違法ではない

・担当、オペレータとも委託先の人間である

・名簿を所持しているのは委託先(コールセンター)であり、委託元(ヘリコプター会社)は名簿を所持していない


とりあえず委託先の委託元の社名と連絡先を聞くことでプレッシャーだけかけておきました。


これが、個人情報保護法、金融商品取引法あたりで合法なのかどうか非常に気になります。

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2019.10.31

『ジョーカー』

いわゆる「無敵の人」の狂気と恐怖。


無敵の人とはネットスラングで、失うものが何もない、犯罪を起こして逮捕されようが何しようがダメージを受けない人のこと。


昼は看板持ちのピエロとして働き、夜はウケないコメディアンとしてステージに立つ精神病を患ったアーサー。救いようのない人生を痛々しく描く。もうこれだけで、観ている方はいっぱいいっぱいである。ツラい。仕事をクビになり、電車では気持ち悪いと乗客にバカにされ、泥沼である。


物語と並行して、市の財政難から福祉が打ち切られ、アーサーへの支援も打ち切られ、街の治安も悪化して貧富の差の拡大から、どうしようもなくなる。やはり、救いようがない。


結局、何も救われないず、事態は重篤化してエンディングを迎える。どちらかというと最悪のエンディングだが、それでもアーサーよくやった!と称賛してしまいそうな感情を呼ぶところがこの映画の怖いところだ。


アーサーはサイコパスとしては描かれていない。しかし、サイコパスの怖さをアーサーの復讐に見てしまう。



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2019.10.01

『ケーキの切れない非行少年たち』

『ケーキの切れない非行少年たち』

少年院に収容された少年たちに知的障害が多くみられるため、学校教育による対処が必要との意見の書籍。

前半は、非行少年の認知力の問題について著者の経験から述べられて、後半は認知力向上のために「コグトレ」が有効であり学校教育に取り込むべきだというのが本書の主旨です。

少年院や刑務所は更生の場所であり(刑務所には自由を奪う懲罰という側面があるが)、更生のためのカリキュラムも組まれているものの上手くいっていない現状。最近は発達障害など精神障害に対する理解や研究が進んできたので、それに合わせて非行少年や非行予備軍の障害児などにきちんと対処し救っていきましょうという流れなんでしょうね。発達障害や知的障害は障害の現れ方が多種多様で一律にこうすれば良くなるというものでもないので、その中でも多くの少年に効果がある方法から順に手を打っていくんでしょうね。


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2019.09.25

『じゃりん子チエ』


全34巻中10巻がKindle Unlimitedになっていたので、10巻まで読みました。

子どもの頃にアニメで見ていたじゃりン子チエ、戦後頃の少し昔の時代を描いたものだと思っていました。しかし、チエは1968年生まれ、僕と4歳しか違いません。今となってはほぼ同世代と言ってもいいでしょう。ちなみに、僕が小学校1年生の時にチエが5年生です。

描かれているのは西成区の萩之茶屋だと思われる大阪の下町。

父親テツは定職につかず、母親が内職やパートをする傍ら小学5年生チエがホルモン焼き屋を営んで生計を立てているという、かなり極貧の家族の設定。作中も旧友に「赤貧」など言われていることから、貧乏でダメ親でも楽しく生きている少女を描いているんだと思われます。

1970年代後半の大阪。これから大阪万博を迎えようとしている、不思議な熱気があったのも確かでしょう。だから、ヤクザ者のテツでも活き活きと生きている。ヤクザが足を洗って土方に出たり、新たな商売を始めようとしたりするあたりも70年代の大阪。焼肉ドラゴンで観た時代と一緒だよと言われると納得するかも。

作中に現代なら差別用語とみなされる言葉もいきなり出てきてヒヤっとすることもありますが、これも70年代の大阪を味わうのにいい刺激なのかも。チエ51歳が現実にいたら、今はどんなところでどうやって生きているのかなぁ。

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『[新版]グロービスMBA経営戦略』


仕事の都合で(なのに自費で)読まなきゃいけなくなった本です。
本の体裁的に、ビジネスフレームワークが次々に出てきて、このフレームワークはこうやって使うんですよ…的な教科書を想定していたのですが、(Kindoeで)開いてみたら、違っていました。

各章に「自社の強みの構築と活用」だとか「戦略の動的プロセスとラーニング」などといったお題が与えられ、その章の学ぶべきポイントが簡潔に記された後、ケースが書かれます。そのケースに適用できるフレームワークを紹介し、フレームワークを機械的に当てはめるとダメだよという警鐘を鳴らす、という組み立て。

フレームワークを学ぶと言う密度では薄いかもしれませんが、フレームワークをどうやって活かすかという視点で価値の高い教科書なんでしょうね。きちんとフレームワークの使い方を学び使いこなしていきましょう。


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2019.09.07

『なぜ倒産 平成倒産史編』


ベンチャー社長向けの雑誌の連載をまとめた「なぜ倒産」シリーズの第2弾です。改元ということで平成時代の倒産事件に絞ってまとめています。

平成時代はバブル崩壊からの長い不況期でした。既存の経済は右肩下がり、新規市場は既存企業にとって難しい戦場。その状態での然るべき倒産を描いています。

惨烈なのが、経営者の自殺による倒産のコーナー。保険があるからといって、自殺はよくない。そんなんで企業は立ち直れないし、債権者だって心が重くなるだけです。生命保険から破産配当金が支払われたって、いい気分にはなれないよね。会社経営は生活の手段なので、生活を絶ってはいけないのです。

巻末のほうに民事再生の話が出ているが、経営が厳しくなった時にどうやって立ち直るかが課題。

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2019.09.02

英語の勉強をしてみた足あと

2年ほどまえにふと思い立って英語の勉強を始めたので、その履歴を書き留めておこうと思う。

何となく何らかの勉強をしなければ堕落しそうだ…なんて思ったのが2017年の秋頃。振り返ってみると2012年12月のビジネス実務法務2級の受験以来、まとまった勉強をしていませんでした。と言っても何か勉強のネタがあるわけでもなく、何となく指している将棋ぐらい。そこで心機一転、新しいことを勉強しようと「英語」に着手することに。英検何級を受けるのかなとWEBサイトを回っていると、何となく英検よりもTOEICのほうが人気もあり格好よさそうと、ターゲットをTOEICにしました。

さて、どうやって勉強するか。書店で試験対策本を手に取ってみるも、ちゃんと勉強ができる雰囲気がしない。きっと若者向けだ。ちょっとお金はかかるが、通信教育かなと探し、アルクのTOEIC講座を受講することにしました。簡易検査をしてみると、まずは500点を目指しましょうと。

アルク ミニ模試

じゃあ、まずは500点を目指すかとアルクの「完全攻略500点コース」を申し込んでみたのが2017年12月です。

アルク 完全攻略500点コース

ほぼ同時にTOEICの試験を申し込み、受験が2018年1月となりました。通信講座の受講開始から1ヶ月半…3ヶ月のコースなのですが、超速で半分の期間でなんとか課題をこなしました。物語形式のヒアリング教材(iPhoneで再生できるのでお手軽です)と、紙の教材を組み合わせての勉強です。スマホがあるだけで、英語の勉強がこんなに便利になるんだなと感動です。中高生の頃は日本人の英語の先生のカタカナ英語だけでしか学んでないからね。

2018年1月の結果 → 640点(310+330)

500点超えるかな?と思いながら受験したので、びっくりするくらいの好成績で驚きました。おれ、すごいやん!

ここでさらなる高得点を目指すため、教材を変更。ちょっと背伸びしてアルクの「ヒアリングマラソン」を受講することに。年1000時間英語に触れましょう、というコンセプトの教材。月刊誌2冊と音声教材です。勉強の進め方のお勧めは、とにかく聴け!です。聴いて聴いて聴いて、発音を10回。そんな感じで反復練習が基本です。しかし、TOEIC用の教材(基本的にスクリプトを読むナレーションをヒアリングする)と違い、通常の会話を聞かされます。これが難しい。何度聞いたってわからない。教材のうち簡単な部分だけを繰り返し聞きましたが、僕には難しすぎたようでした。2018年2月から6ヶ月間これで勉強しましたが、あまり…

アルク ヒアリングマラソン 6ヶ月

これをやっている間、転職活動を少しすることになりました。転職活動というよりも、転職できる可能性を確認する作業という感じのもの。その時点で保有していた資格は、
・日商簿記2級
・第一種情報処理技術者
・第一種衛生管理者
・ビジネス実務法務2級
・TOEIC640点
・職歴は、内陸倉庫係員3年+情報システム部員12年+経理部管理職7年
まあ、中途半端なんですよね、どれも。転職支援員にも武器がないとすばり言われました。まあ、僕の職歴のねらいどころが中堅企業の総務課長的なポジション。何かに特化することはなく、幅広く業務知識を持ってますよ的な勉強をいままで続けてきたので、こんな資格一覧になってしまうわけです。転職支援員には「簿記1級」を取るべきと言われましたが、それは何か自分の目指しているものではないなあと思っているうちに、2018年3月に正式に転職を断念します。

2018年4月の結果 → 595点(280+315)

いろいろメンタル面でやられた部分もありますが、ひどい結果でした。気をとりなおしてヒアリグマラソンを続けますが、あまり効果がないなと感じている日々でした。この教材はもっと頑張れる人のものだ。

ヒアリングマラソンの受講期間が終わって次に選んだのが、リクルートの「スタディサプリENGLISH TOEIC対策講座」。

スタディサプリENGLISH TOEIC対策講座

スマホアプリまたはPCのWEBアプリで試験問題を解いていくというものです。問題を解いたら、その後もその問題文でディクテーション、リスニング、シャドーイングを繰り返し、その問題文を完璧に聞こえるようにするというトレーニング教材です。これがなかなな僕に合っていたようです。1ヶ月だけやったあと、TOEICの試験を受けました。

2018年9月の結果 → 670点(355+315)

なかなかの上達!特にリスニングが伸びました。なので、2019年7月までスタディサプリは継続することに。

1年間でスタディサプリの勉強時間は152時間13分。そのほかに通勤時間に英単語アプリで英単語を覚えていたのもあり、年間勉強時間は180時間くらいでしょうか。本気で英語を勉強したいならこの3倍くらい勉強すべきですが、そこまでストイックにはなれなかったですね。仕事も激動の時代だったし。

2019年7月 → 745点(360+385)

なんと、730点超えですよ。グローバル展開している日本企業で管理職試験の受験資格を得られる程度の点数を取ることができました。(ちなみに外資系企業の管理職やグローバル企業の国際部門は800点や860以上必要なもよう)。

これでいったん、僕の英語勉強は休止とします。いろいろやっているうちに情報システム部に戻り、離れていたIT関連の勉強もしなければいけないし。次は情報処理技術者試験の高度区分を目指すか。

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