2020.01.26

『イミテーション・ゲーム』


アマゾンプライムビデオにあった2015年の映画。先月読んだ『イノベーターズ』もあり、気になっていた作品でした。

チューリングの奇異性と戦争の危機感を不気味に重ね合わせた作品です。政治的な駆け引き、トロッコ問題のような倫理問題など複雑な状況に追い込まれ、エニグマ解読機の完成以外は孤独から来て孤独に帰っていくような人生ドラマ。自由はファシストへの戦争には勝っても、LGBT差別へは勝てませんでした。

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『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』

1年くらい前に『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』なんてのを読みましたが、よく似たタイトルのものがKindle Unlimitedにあったのでダウンロードしました。昨年のが経済学で今回が経営学。ちょっとだけ分野が違います。ちなみに大学の経営学部と商学部の何が違うのかよくわからないまま4年間を過ごしていた理学部生でした。

50冊を「戦略」「顧客とイノベーション」「起業と新規事業」「マーケティング」「リーダーシップと組織」「人」の6章に分類し、系統立てて紹介しています。それぞれの本の考え方のエッセンスを分かりやすく抜き出し、本と本の関連も示しながらうまく紹介されているという印象です。この本そのものを教科書として持ち、必要に応じ元ネタにあたるという勉強方法でもよいのでは?自分の専門分野でなきゃこの本だけで勉強を済ませてしまえばいいのでは?とか思ってしまいますが、本書は考え方を示すに留まり、実務で使うためのフレームワークを示していないという点で、やはり「読み物」という作りですね。勉強はちゃんと教科書を使いましょう。

本の紹介カタログとして読み進めると、経営学の教科書に載っているこんな事項はこういう本で紹介されていたのかという発見もあります。その理論紹介に行き着くまでの経営学の流れなんかも紹介されているので、教科書の解釈に納得感を持つための副教材としていいかもしれません。

本書では組織論と人材論が厚めに紹介されているという印象がありました。あまりテクニカルな分野でないという印象を私自身が持っていて、避けがちだった分野です。この本でこれだけ厚く紹介されているってことは、はやり取り組まなければいけない分野なんですね。

この本を読み終えて、クリステンセン教授が亡くなったというニュースが入ってきました。言わずと知れたイノベーション論の大家であり、この本でも3冊が紹介されています。


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2020.01.21

ProgateでPythonとSQLを学んでみた

最近のプログラムは本ではなくWebで学習するらしい。こんなオンラインプログラミング教室だが、

・月千円程度の安いもの

・数ヶ月数十万円の高いもの

の2パターンあるっぽい。後者はほぼ専門学校のノリで、それを活かして高収入転職などをしないと元が取れないのですが、前者はお手軽に試せそう。


前者で有名なのは「Progate」と「ドットインストール」

Progate→スライドを見た後にWeb内にコードを打つ

ドットインストール→動画学習

Progateの方が手軽に手を動かすことができるかなと、Progateを選びました。


最近話題になる事が多い「Python」と、データベーススペシャリスト必須の「SQL」を受講することにします。


それぞれ第1講は無料で受講できます。初めてコードを目にするPythonですが、概念自体はVisual Basicなどと大して変わらないので、表記ルール通りにprint()を実行しちゃえばクリア。たぶん、プログラミングなんてやったことがないって人を対象にしているんだろうなと感じました。でもたぶん、第1講をクリアするよりProgateにアカウント登録するまでの方が初心者にはハードルが高いのではないでしょうか。


課金して速攻で解約。これで自動延長なしの1ヶ月980円支払いです。何ヶ月もダラダラとやっても仕方ないと思い、短期間集中の方針で。


で、PythonのSQLの講座を全て受講。Pythonは表記法すら覚えれば、難しいところはありませんでした。前半では手続型言語かと思ってたら後半になってクラスの概念が出てきて驚いたのですが、クラス継承の演習も簡単なもので、どの講座も1つ30分くらいでサクッと終えることができました。


次にSQL。射影、選択、結合、集約、挿入、変更、削除と一通りやるのですが、目新しいところはありませんでした。HAVING句を使うべきところWHEREを書いてエラーになっちゃう場面がありましたが、これでちゃんとHAVINGを覚えられたので受講の成果です。


結局、半月くらいで2科目の受講が済んでしまいました。あともう一つくらい科目を受講するのも手ですが、時間をかけるほどの言語が見当たらないので、ここで終了かな。


で、Progate、役に立ってのか?


対象者はプログラミング超初心者という印象。受講してわかるのは、プログラミングってこういうものなんだと知ることくらい。Progateで得た知識だけでプログラマになれるとはとても思えません。これで少しお試しして、本当にプログラマになりたいんなら「数ヶ月数十万円」コースに手を出すってのが現実的かなと

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2020.01.19

『達人に学ぶDB設計徹底指南書』


データベーススペシャリスト試験を受験するにあたり、試験対策書だけでなく関係方データベースの理論と実務も学びたいと読んだ本です。

概念スキーマ、内部スキーマ、正規化、ER図と、データベーススペシャリストの午後試験対策で学んでおかなければいけないことを、システム構築実務に近い視点で学ぶことができました。試験対策のベースにもなってくれていればと思います。

後半は、パフォーマンス関係と、バッドノウハウ。バッドノウハウのほとんどは、正規化の段階で関係演算の理論をきちんと捉えず横着して設計したことによるものなんだろうと感じます。実務でありがちなルール違反を明確に示しているので、データベース設計の際に心しておかないと。この分野は、きちんと設計された状態で出題されるデータベーススペシャリストの午後試験には関係なさそうです。

データベース設計を仕事にしている人は、必ず読んでおいた方がよさそうな本ではないでしょうか。

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2020.01.17

バッテリーが上がったので車を手放そうと思ったが手放せなかった

1ヶ月半、自分の車に乗っていなかった。

家族でラーメンを食べに行こうと車のエンジンキーを回すと…バッテリーが上がってエンジンがかからない。そりゃそうだ。乗らなさすぎ。ラーメンは電車に乗って食べに行き、帰ってからロードサービスを呼んで直結してもらい、エンジンを掛けた。この状態では電極が劣化しているので、エンジンを止めずに自動車用品屋に行ってバッテリーを交換しなければいけない。どうしようかと思って思いついたのが、このまま中古車屋に行ってバッテリー交換をしないで車を売ってしまえばいいのでは?ということ。車検証上の所有者である妻を乗せ、中古車屋に。査定は残念ながらゼロ。でも費用なしで引き取ってくれるという。ネットで年式・車種で調べても査定が付かないようなので、まあ妥当か。じゃ、車を置いていきますと言ったら、納税証明書と印鑑証明書が必要ですと。そんなの持ってないし、取り寄せに時間がかかるし。結局その場での売却(譲渡)は諦め、中古車屋でバッテリーを交換して帰ってきました。

突如訪れるかと思った車なし生活ですが、あと次の車検まであと数ヶ月は続きそうです。あと何回かはエンジンをかけてバッテリーを充電しないとな。

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2020.01.16

『テロリストのパラソル』

新宿中央公園での爆弾テロ。やたら頭が切れるアル中の男。ヤクザ、浮浪者。いろんな人物を巻き込んでのハードボイルド小説。次々と関連してくる人物が、たまたま過去に繋がりのあった人物が連続し、そんなご都合がよいことが!と突っ込みたくなるストーリーですが、最終的には「そことそこが繋がっていたのか!」と膝を叩くようなストーリーで終わっています。

いちいち話のスケールが大きく、娯楽小説として楽しめるのではないでしょうか。しかし、全共闘やらヤクザやら、やや重いのも事実。特に小説の根底には全共闘が社会を斜に構えて見ている視点と青春が混じり合った生臭さがあるので、特にセクトと接点を持ったことがある人にはズシリと来ると思います。

1995年出版の本ということで、当時の新宿西口は今よりも混迷にあったと思う。25年経った新宿からみたら、舞台となった新宿は別世界のようである。

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『パラサイト 半地下の家族』


隣国である韓国の庶民というのがどのような生活をしているのかを知る機会ない。21世紀になって先進国の暮らしをしていると思っているが、現実は知らない。社会の分断を描いたとの評判のこの映画だが、描いているのは現実そのものではなく、作品として象徴的に描いているのだろう。こういう映画の現実との対比を捉えられないまま観ることになるのが残念な作品ではある。

実際に、韓国の集合住宅には映画に出てくるような半地下住居が存在するのだろうか。通りの酔っ払いの立ち小便をかけられ、半階上がった便所で携帯電話の電波を探るシーンは印象的であり、その画像にアンカリングされた上で物語が進む。

前半は痛快である。いかにも韓流らしいコミカルな喜劇として、成功を収める。この成功には、精緻な計画がある。すなわち、計画通りに事が進むのだ。危うい事があっても計画が達成されるシーンが連続することこそ、この作品の重要な伏線である。

雨の夜のシーン。雑誌などの作品紹介で、山の手の雨が庶民の住む低地に濁流となって流れる、あのシーンである。作品においては、もっと重い気持ちでこのシーンに臨むことになる。階段を降りる、もっと降りる、まだまだ降りる。絶望の中に降りていく象徴的なシーンとなる。

絶望感を観客に十分に味わせて、最後のシーンに移行する。憎悪を消化できないまま、幕が降りる…。

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2020.01.12

プログラマの数学


プログラミングを学ぶための基礎になる数学を少しのユーモアを取り混ぜながら優しく説明した本。優しく説明と言っても高校数学レベルの知識は前提で、その土台を思い出しつつプログラミングの際に気をつけなきゃいけない概念を学ぶようなものです。

論理、帰納、再帰など、SEやプログラマが理解不足のせいで誤った設計やコーディングをしてしまうことは実務でもありがち。当たり前のように見えて勘違いしがちな数学はあちこちに潜んでいるもの。本書の通読で、少しでも落とし穴に気付くことができればと。

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2020.01.10

『対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方』

ビジネススクールの講師に勧められた本。DXを考えるために罫線戦略コースを受講したと伝えたため、この本がリストに上がった可能性が高いかなと。

タイトルの通り、DX(この著書が書かれた時はまだDXという言葉はないが)の進展に対し、領地を侵犯される既存企業はどのように生き残るのか?という課題について述べた本です。前半は、いくつかのデジタルによるビジネスモデル変革の事例が挙げられており、ITストラテジストの論文事例に使えそうな感じ。で、後半は「既存企業」の組織について焦点を当てられます。

既存企業のアジリティ(敏捷性)を高める策を次の3つにまとめています。
情報にもとづく意思決定能力→迅速な実行力→ハイパーアウェアネス(察知力)→情報に…
これら「情報」「迅速」「察知」あたり、なんとなくAIの出番か?と思ってしまうのですが、既存企業のいちばんの強みは厚みのある従業員、そして現場。現場にいる従業員こそがいちばんたくさんの情報に触れており、現場にいる従業員こそが最もたくさんの判断を行なって迅速にアクションを起こしているのです。そうか「デジタル」って何でもかんでもコンピュータのことしか考えるのでなく、ワークフォースの最大活用こそが既存企業の戦い方なのか。

ところで、情報システム部員の私にとって耳の痛い記述があった。「IT部門は、社内で最も変化を嫌う部門になりがちだ。」レガシーなシステムの保守に追われて革新的なビジネスモデルに取り組めていない情報システム部は至る所で悪者にされているのも事実で、DXとか2025年の壁なんてのもその類の批判だ。情報システム部員は心すべし。


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2019.12.22

ITストラテジストに不合格だった

10月にITストラテジストを受験しました。
昨年の秋頃から1年間くらい勉強してきた試験。これ以上は頑張れないよってくらい受験勉強をして挑んだ試験でしたが、結果が出ませんでした。非常に残念。

ITストラテジストは4段階選抜です
午前Ⅰ→応用情報処理技術者試験と同範囲同レベルの問題をマークシートで解答
午前Ⅱ→IT戦略と経営戦略関係の専門分野をマークシートで解答
午後Ⅰ→ITに絡んだ経営課題ケース文を読んで記述式解答
午後Ⅱ→お題が与えられて2200〜3000字の小論文
午後Ⅰまではクリアしたのですが、残念ながら午後Ⅱ論文でc評価という結果で敗退しました。

いちおう、1年間の振り返り。

【使った教材】
ITストラテジスト「専門知識+午後問題」の重点対策
ITストラテジストの専門分野って何?を知り、学ぶために使用。練習問題付きの参考書です。

ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版
午後Ⅱの論文ってどうやって書くの?を掴むためのサンプル論文集です。

この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本
経営戦略フレームワークなどが平易に書かれている経営学の入門書です。この分野ではグロービスが有名ですが、今回はこの日本総研の本にしてみました。

論文添削サービス
論文をWORDで書いてメールで送ると添削されて返却されるというサービスです。半年間で7回提出しました。

情報処理教科書 高度試験午前I・II
分野別の過去問集です。各分野ごとにLv.3とLv.4の問題が混在しており、ITストラテジストの受験目的の場合は経営戦略、システム戦略分野のみLv.4も解き、それ以外の分野はLv.3の問題のみ解くという使い方をします。

ITストラテジスト午後2 最速の論文対策
論文の準備のためのTips集みたいな本です。

振り返ってみるとかなり教材を買い集め、資金投入量も大きな試験準備となりました。
7月までTOEIC目標730点!なんて勉強も同時並行でやっていたこともありますが、かなりITストラテジストには力を入れていました。特に、覚えるだけではどうしようもできない午後Ⅱ論文試験に向けて、添削指導に泣きながら論文を作成し、毎月論文を提出していました。論文添削の結果は、【題材1】C→C→B→B→A 【題材2】B→B でした。論文添削講師の意見から、他の題材はどうも筋が悪く、題材1のネタに絞り本番に挑むことになってしまいました。

結果は午前Ⅰ 88.4点、午前Ⅱ 88点、午後Ⅰ 68点、午後Ⅱ C評価。マークシートは驚くほどいい点数ですが、記述式がイマイチ、論文が全くダメでした。

【ダメだった論文試験の反省】

結局、絞って用意した論文題材は情報システム導入による業務改善による売上増加を狙うものでした。このシステムを導入することにより受注率が○%から○%に上がることにより、全体売上が○億円向上しますという内容。しかし、今回の午後Ⅱ試験は、問1が「ディジタル技術の活用」問2が「ビジネスモデルの策定」であり、用意した「情報システム導入によるビジネスプロセス改善」には全くヒットしませんでした。それでも問2を選択して書いたのですが、結果としてはおそらくビジネスモデルに言及していない=問われたことに解答していないとして得点が付かなかったものと想像します。

これ以上の勉強なんてできないよと打ちひしがれていますが、来年の受験を目指すかどうか。ここまでやったんだし午前Ⅰは通過したのだから(午前Ⅰはいちど60点以上を得点すると、あと2年間は午前Ⅰを受ける必要がないのです)、ダメだった論文にさらに集中して来年も受験するのが合理的なんでしょうね。だいたい合格率14〜15%の難関試験なので、みんな何度かトライして合格するものなのかもしれないし。

論文の課題が上記のとおりなのかも添削の講師と相談しながら、また受験するかなぁ。

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