『新・都市論TOKYO』
都市開発の批評です。
土地や建物の話って詰まるところ経済活動なのですが、著者のような芸術系建築家には、かなり気に食わない様子です。そんな話が滔々と。
地域開発や建築は、個別の個人や組織が各々の経済的合理性を求めて構築していくので、全体としてはなかなか魅力的なものが出来上がらないのが難点。このあたりは、行政に期待するしかないような気もするのですが、郵政選挙以来小さな政府が人気なので、なかなかそうはいきません。
住宅都市整備公団(現UR)が民営化されたら、さらに全体を構築する担い手はいなくなるわけで…
あとがきでも、『グローバリズムという顔の見えない投資システム』を恨む記述があります。
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