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2008.05.11

『刑法』

光市母子殺害事件の報道で気になって、積読になっていた本を引っ張り出して読んでみました。

奥付を見ると、およそ13年前に購入した本で、まだ尊属殺規定があったり、裁判員制度の検討がなされていない時代の本です。

たぶん、法学部1~2回生の教科書として想定されている本ではないでしょうか。

刑罰について、犯罪の抑止効果と、犯罪者の更生の意味合いを持つものだと思っていました。この本では、犯罪者の更生についてはあまり触れられていません。歴史的には、私人による復讐を禁止することによる秩序維持が大きな意味合いを持つことを知り、驚きました。これをふまえると、光市母子殺害事件の遺族による裁判での行動がよく理解できるような気がしました。


犯罪と刑罰に関する原則として、下記3点が挙げられています。
1. 罪刑の法定
2. 明確性の原則
3. 罪刑の均衡
なんとなく厳罰化に流れているような昨今、きちんと原則に照らし合わせながらニュース記事を気にしていきたいです。


無罪の推定という言葉が出てきます。この言葉自体はけっこう有名だと思います。中学や高校の公民の教科書にも出てくるのかな?

『裁判において有罪が確定するまでは、無罪として扱わなければならない。』ということです。

しかし、何か事件が起き、容疑者が逮捕されると、その容疑者の氏名などがニュースとして流れ、有罪を前提として報道がなされるのが現状だと感じています。そして、逮捕者のほとんどは有罪判決を受ける現状。本来、有罪か無罪かは司法(裁判所)が決定すべき事柄ですが、実態は行政(警察官)が決定してしまっているのではないでしょうか。

とまあ、いくつか感想を書いたものの、この本の内容は私にはやや難しすぎ、きちんと理解するには至っていません。でも、もし裁判員なんかに当たってしまった場合はこの本程度の内容は理解した上で臨まないといけないと思います。

刑法 法律学への第一歩 現代の『犯罪と刑罰』 / 村井 敏邦 / 岩波書店 / ISBN:4-00-004078-2

この本はすでに取り扱い中止になっているようで、新版が出版されているようです。
刑法 新版 現代の『犯罪と刑罰』 / 村井 敏邦 / 岩波書店 / ISBN : 4-00-022745-9

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コメント

そうですね、我々はこれまで刑法にあまりに無関心すぎましたね。おそらく大半の方は、「そんなこと知らない」からと済ませているのでは? ありませんか。

日本の法律には「不関知罪」があるはずです。罰するほうも罰せられるほうも、「知らない」からといって済まされないのです。

これを機にも少し法律を理解するのもいいか知れません ね。

投稿: たもつ | 2008.05.11 09:45

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