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2010.02.27

『風の歌を聴け』

村上春樹のデビュー作です。昨年後半の村上春樹ブームがあったときに、読み返したいなと思っていた小説。

意味を持たないストーリーに、唐突に重いフレーズを入れてくる手法。作者が狙いに狙って書いているんだろうなと。読者を心地よく欺く文章が痛快です。

僕と鼠の生活は堕落なのか何かを追い求めているのかわからない。ビールだって美味しく飲んでいるのか仕方なく飲んでいるのかわからない。そうやって読者を煙に巻く、そんな小説でした。

本筋とは関係ないですが、バス乗務員が「Aはアメリカ、Bはブラジル、Cはチャイナ、Dはデンマーク。」というシーンがある。実はこのようにアルファベットを国名(都市名)で言うのはシステムの仕事をしていても電話では便利でたまに使います。港湾で外国貨物を扱う仕事をしていたときに覚えたもの。こんな小説に登場するとは思いもしませんでした。

風の歌を聴け / 村上春樹 / 講談社文庫 / ISBN4062748703

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