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2010.02.16

『八月の路上に捨てる』

自動販売機の飲料を詰める、明日離婚する若者を描いた小説です。

男勝りの女性とペアでの仕事。躍動感のある会話の裏で語られる主人公の妻との機微。人間関係が危ういバランスで成り立っていて、崩れ去りそうながらもある種の安定感も持ち合わせている不思議な感覚が語られています。

併録されている『貝からみる風景』『安定期つれづれ』も同じ温度感で読める小説。

これといって盛り上がりに欠ける小説ですが、なぜか引き付けられるものがあります。

八月の路上に捨てる / 伊藤たかみ / 文春文庫 / ISBN9784167753979

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