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2010.02.25

『ルポ貧困大国アメリカ』

貧富の差が激しいとよく言われるアメリカの、貧困層を取り上げた本です。

ファーストフードに依存する貧困層の食生活、移民の貧困層への固定化、医療費での貧困層への転落、受け口としての戦争を取り上げています。

2年前の書物であり、この内容は雑誌などでよく取り上げられもしていたので、特に新鮮さを感じることはありません。しかし、小泉純一郎政権時代からの規制緩和路線が、日本をこの本に描かれるアメリカのようにしてしまいかねないとの恐怖は増幅します。

医療、教育などに過度に競争原理を持ち込むことの危険性をこの本で説いていると解釈します。そもそも「競争」には敗者が生じるものですから、人間の根元に関わる分野に競争を持ち込むのは...。

かと言って全く競争のない社会は成長の機会を失いかねませんから、そのバランスを探っていくことになるんでしょう。

この本を読み始めたとき、ちょうどマクドナルドのハワイアンバーガーを食べていました。初っ端にファーストフードの問題が書かれていて、次を食べるのを躊躇ってしまいました。

ルポ貧困大国アメリカ / 堤未果 / 岩波新書 / ISBN9784004311126

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コメント

恥ずかしながら私もこの本で初めてアメリカの医療や教育の荒廃と新しい作られた貧困層の存在を知りました。
著者の堤実果さんは、黒川からも近い和光高校のご出身だそうです。

投稿: 通りがかりですが | 2010.02.25 21:18

>とおりがかりですが さん
この本が出版され内容をマスコミが取り上げて、初めてアメリカの格差社会を耳にする人が多かったのでしょうね。
実は、僕のアメリカ貧困層のイメージはエミネムの8マイルです。本書の内容が雑誌で取り上げられる度にエミネムの住むトレーラーのイメージが頭を過ります。もう6年くらい昔の映画だったでしょうか。アメリカは既にその頃から...

投稿: くろかわポタリング研究所 | 2010.02.26 08:57

大変ご無沙汰しております。ときどき覗かせていただいていたのですが...。

私はこの本は読んでおりませんが、堤さんの講演を聴き、くろかわポタリング研究所さんと一部感想を同じくいたしました。
高校生に全国一律実力テストを課し、それから得られた情報とデータを元に、貧困層から巧みに徴兵してきたアメリカ...日本にそんな日が訪れないことを切に願います。

いつかここで教えていただいた「カフェぽかぽか」、その後何度か訪れています。とても居心地のよい空間で、心がほっこりするお店ですね。いつかどこかでご一緒しているかもしれません!?

投稿: takuetsu | 2010.02.27 18:42

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