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2011.01.19

『都市と交通』

1981年に朝日新聞編集委員によって書かれた都市交通への意見書です。

日本の大都市内の地下鉄・バスの(30年前ですが)現状に不満たらたら、と言った文章が続きます。

・駅感が長いので長い徒歩を強いられる
・バスと鉄道の乗換に階段使用を強いられる
・他社間乗換に初乗料金重複徴収が許せない
・鉄道運行は運賃収入だけでなく公費を投入せよ(なお国鉄民営化前の本です)
・駅前放置自転車対策は鉄道事業者が費用負担せよ
・市街地中心部への居住を呼び戻せ

といったところが筆者の言いたいところです。

大都市の大ターミナルは駅が巨大すぎて使いづらいというのはよく経験することです。日々思うのは新宿駅。よくあれだけ複雑な駅を作ったものだと感心してしまいます。新宿駅周辺が目的地のときはまだしも、新宿駅で乗り換えなんてときはうんざりします。

新百合ヶ丘駅で多摩線から小田原線に乗り換えるのも階段使用を強いられます。この階段使用がイヤで小田急線でなく京王線を使ってるという話も耳にします。

コンパクトシティ化の話。この本では地方都市の中心部へ住宅を設けよと書かれています。地方都市は国道沿いのSCなどに客を奪われ中心市街地が廃れてると聞きます。30年前からそれに警鐘を鳴らしていたんでしょう。ロードサイドショップは便利ですが老若貧富みんなが使えるものではないので、中心市街地の活性化は必要。いかに客を呼ぶかという発想ではなく住人そのものを中心に呼んでしまえってのはいい発想ですね。高い家賃などのハードルを越えて実現してほしいものです。

コンパクトシティに関しては、はるひ野はそこそこうまく出来てるんじゃないかと思います。80ha…半径500m程度のエリアに住居が固まり、中心部には鉄道駅や生鮮食料品店(クリシマ)、日用雑貨店(カワチ)、診療所(メディカルビレッジ)、小中学校があります。筆者の言う徒歩限度200mには及びませんが、生活にはそこそこ満足できる場所だと感じています。

はるひ野に大きく欠けているのは、通勤利便性です。駅に近い場所に住んでいて贅沢なって気もしますが、それでもはるひ野駅から新宿まで電車で40分ほど掛かるのはタイヘンです。都心方面に通勤の人はもっと時間がかかってるわけだし…。80年代頃は職住近接なんて夢物語もあったのですが、バブル以降どこに行ったのでしょうか?(多摩ニュータウンもそんな理想があったはず)

あっ本書の交通政策の話から都市政策の話に脱線してしまいましたね。このへんで。

都市と交通 / 岡並木 / 岩波新書 / ISBNなし

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