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2011.01.15

町田市北部丘陵

黒川上地区から、真光寺、小野路、野津田、図師、小山田と、市街化調整区域などに指定されている広大な緑地帯があります。小田急線、小田急多摩線からそれほど離れておらず、郊外の土地利用としてはかなり例外的なのではないでしょうか。

これって何だろう?と思って調べてみたところ、町田市役所に「北部丘陵整備課」という組織があることがわかりました。この組織のWEBページも存在します。

北部丘陵整備課 - 町田市役所

このページからたどっていくと「北部丘陵のご紹介」というページもあります。この一帯に、名前が付いていたんですね。

ところで、わざわざ市役所に「課」が設けられているってことは、何やら検討しなければいけない事情が山積みな証拠とも言えるでしょう。で、ここから先にさらに読み進めていきます。

町田市役所のサイトに「北部丘陵まちづくり基本構想」という文書が掲載されています。これを読むと、小野路西部地域において平成14年(2002年)8月、小山田地域において平成15年7月、それぞれ土地区画整理事業の事業中止が決定したとあります。実は友人との話で、ここは開発が頓挫した場所なのでは?との話があったのですが、実際にその通りだったようです。でも、この土地区画整理事業は地域の事情で中止になったのではなく、国の特殊法人整理の波でかき消されたような雰囲気がプンプンします。(参考…東京都議会会議録)

さて、この辺りはどのような開発計画だったのでしょうか。さらに探していくと、2001年11月頃(明確ではありません)に配布されている町田市役所による「地域別のまちづくり構想」という冊子が見つかりました。この冊子に「小山田・小野路地域」というページがあり、当時の開発構想が描かれています。これによると、小野路宿~小野路城(万松寺谷戸などでしょうか?)を小野路西部地区、鶴見川源流周辺を小山田地区として大々的に開発し、小野路別所~真光寺や恵泉尾根周辺は市街化せずに残す、という構想だったようです。さらに、小山田地区には小田急多摩線延伸による新駅、小野路西部にも多摩都市モノレール延伸による新駅構想があると想像できる地図になっています。

で、2005年発行の現行の北部丘陵まちづくり基本構想に戻ってみます。ざっと読んでみると、「何も決まっていない」的な総花的な内容に終始しています。市役所も梯子を外されてどうしようもなくなり、地元も中途半端に都市公団が土地区画整理事業に乗り出して撤退して、個々人の思惑が一致せずにちぐはぐになってしまっているのではと想像できます。それゆえの土地の荒廃。

我々近隣住民から取ってみて、どうにもなっていない小野路周辺の現状はハイキングなどをしに行くのになかなか楽しいスポットです。ただ、現状では誰も何も管理していませんので、観光案内図もなければ(NPOみどりのゆびがガイドに近いものを発行していますが)、トイレの整備もありません。地元や役所の意見や思惑の一致ができて整備するとなったら、今のような「何でもあり」的な面白さはなくなってしまうし…

そんな考えさせられる地域事情でした。

▼ Google航空写真でも、この地域だけ緑が多いのがわかります

大きな地図で見る

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