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2011.04.13

『日本の原子力施設全データ』

原子力発電の基礎を説明した本です。

核燃料、冷却材、減速材といった原子炉の要素。燃料棒、圧力容器、格納容器といった原子炉の構造。非常に複雑な構造で、こんなことまでしなければ制御できないものを使っていたんだなと恐ろしくなります。

結局のところは水を沸騰させることでタービンを回して発電するという、発電部分は非常に古典的だということが説明されています。ちなみに福島第一原発で大問題になったのは、冷却材です。

商用原子力発電所だけで51基4491万kWという原子力大国な日本。でも各兵器技術を持たない日本は技術開発において貧弱な体制ともいえるでしょう。そんな虚を突かれた感も高いですね。

主な原子力事故データというコーナーが興味深いです。その中には当然、チェルノブイリも記載されています。チェルノブイリと日本の比較がなされている表が、今となっては白々しい…

ここまで書くと、なんで原子力なんかに手を染めて…と思うかもしれませんが、燃料の効率の良さはピカイチですね。いっぺん炉に入れたら3〜4年も燃えてくれる燃料なんてそうありませんから。コストがそうとう掛かっても、割に合う計算だったんだし、我々もその低コストの恩恵を受けてきたわけです。CO2の面でもとても優れものだったわけですから。

日本の原子力施設全データ / 北村行孝・三島勇 / 講談社ブルーバックス / ISBN4062573458
2001年9月20日 第1刷発行
2011年4月1日 第2刷発行

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コメント

やむにやめられない 状況の原発計画ですね。この事故で一時的には反原発派が優勢になるだろうけれど、便利さにどっぷり浸かってしまった民はどうすればいいのだろうか、というとこですかね。

まあ、嘘(?)まで含まれた安全神話は、一度リセットしてリスクのトレードオフを前提にうまいこと共存するよりないのでは?

投稿: たもつ | 2011.04.14 07:04

>たもつさん
安全神話に問題があったので、これからは国民みんながトレードオフについて考えなければいけませんね。

投稿: くろかわポタリング研究所 | 2011.04.18 09:58

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