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2011.05.21

『ユニクロ帝国の光と影』

ファーストリテイリング社の経営者、柳井正について書かれた本です。横田増生の本らしく、労働者の視点が盛り込まれています。

第一章は「鉄の統率」。これをユニクロの悪しき企業統治として表現しています。でも、労働者として心地よいかは別として、経営者としてここまでの統治体制を築くことができるというのは、すばらしいことだと思います。

第四章で、柳井正の父・柳井等が取り上げられています。ファーストリテイリングの前身である紳士服店、小郡商事を創業した人物です。政治家やヤクザと渡り合いながら地元の顔となっていく人物です。人をキチンと見てコントロールし、的確な挑戦を重ねていくという経営者に必要なスキルは柳井等の背中を見て学んだんだろうなと思います。

中国工場の分析、ZARAとの比較、玉塚社長更迭劇の真相などについては、中味が薄くて残念。著者にアパレル業の知識(業務知識ではなく、業界が何に関心を持っているかの理解)が不足しているのではないでしょうか。

ユニクロ帝国の光と影 / 横田増生 / 文藝春秋 / ISBN9784163737201

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