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2011.08.18

『役員室午後三時』

城山三郎の経済小説。高度成長期に急拡大した鐘ヶ淵紡績をモデルに物語は進みます。

世襲で強大な権力を持った藤堂社長の周囲で様々な陰謀、策略が巡ります。この小説では、藤堂以外は権力闘争から距離を置いているふうに書かれていることで、藤堂の強権ぶりを際立たせて描いています。

こういう経済小説を読むと、会社の役員って日々裏工作のための影の活動をやっているんじゃないかと錯覚します。実際のところはどうなんでしょうか。

小説の最後に「すべて定石通りの経営原則論の実践であった。」という一文がでてきます。さらりと書いていますが、その「実践」こそがいちばん難しいことは著者も知ってのこの小説なんだろうなという読後感です。

役員室午後三時 / 城山三郎 / 新潮文庫 / ISBN9784101133087

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