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2011.12.03

スティーブ・ジョブズ Ⅰ・Ⅱ

10月5日に亡くなったアップルコンピューターの創業者、スティーブ・ジョブズの「公式」とされる伝記です。

パソコン黎明期からスマートフォン隆盛の時代に至る個人向けデジタルデバイスの進化がわかる側面もありますね。

複雑な家庭事情で生まれたスティーブ・ジョブズですが、大人になって自分も複雑な家庭状況を作り出すとは…こんな側面からも、常識的な範疇に収まる人ではないということがわかります。

「自分でコントロールする」「感動を提供する」「完璧でなければならない」という強い信念のもと、様々な製品を作り上げていくところは凄まじいです。妥協を許さない。製品は見えない部分までも美しくなくてはならないし、工場もエレガントでなくてはならない。会社の組織についても、妥協はしなかったようです。

「チームが成長するとき、多少ならBクラスのプレイヤーがいてもいいと思ってしまうが、そうするとそいつらがまたBクラスを呼び込み、気づいたらCクラスまでいる状態となってしまう。Aクラスのプレイヤーは同じAクラスとしか仕事をしたがらない。だから、Bクラスを甘やかすわけにはいかない…そう、僕はマッキントッシュの体験から学んだんだ」

ジョブズに2:6:2の法則なんてありません。全ての社員がスペシャルであるべきなのです。かなりきつい組織運営をやっていたのではと想像できます。だからこそ、アップルコンピューターは信念を持った卓越した製品を生み出すことができるのでしょう。成し遂げるには、ここまで徹底して組織も作っていかなければいけないのですね。

ユーザーが欲しいものはユーザーが自由に作って手に入れるのではなく、最初から完璧なものを提供するという考え方が、IBM、マイクロソフト、グーグルなどその時々のライバルと大きく違う発想です。そのため、永遠の2番手を歩んできた気がするアップルコンピューター。私が初めて購入したアップル製品は、先日購入したiPhone4s。アンドロイド携帯に比べると制約が多く微妙に機能も少ない感じがするのですが、買った状態での完成度の高さは他から群を抜いて高いです。しかも、取扱説明書がないに等しく、何をするにも「理屈」じゃなく「感覚」で行わなければいけません。なんだかとっつきにくい製品だなぁと思っていたのですが、こういう感覚こそスティーブ・ジョブズの目指しているものなのですね。

ここまで研ぎ澄まされた感覚をもったリーダーによって築き上げられてきたアップルそしてその製品。スティーブ・ジョブズがいなくなってもその方向性を維持できるのか、これからアップルを率いる人たちには大きな試練となるでしょう。

スティーブ・ジョブズⅠ / ウォルター・アイザックソン / 講談社 / ISBN978-4-06-217126-7
スティーブ・ジョブズⅡ / ウォルター・アイザックソン / 講談社 / ISBN978-4-06-217127-4

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