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2013.04.06

『公認会計士VS特捜検察』


急成長企業だった株式会社キャッツ(1995年店頭公開、2000年東証一部上場)で2004年に発生した証券取引法違反(株価操縦、有報虚偽記載)で逮捕、起訴された公認会計士による裁判録のようなものです。

タイトル冒頭が「公認会計士」なので、会計論、監査論の考え方を裁判で展開していく書籍かと期待して読み始めたのですが、431ページに渡る厚い本の中でひたすらアリバイや証拠有無、検察による偽証誘導などの捜査手法について書かれています。あまり「公認会計士」である必要はないなというのが感想です。

著者(被告)の主張が延々と書かれています。被告の主張を世に広く知ってもらいたいという意図で書かれた書籍なのでしょう。でも、1890円のお金を取るんだったら、きちんと小説仕立てにするとか、ドキュメンタリーとして構成するとか、読者を楽しませる工夫をしてほしかった。そして、せっかく大物公認会計士が書く書物なんだから、キャッツ事件における会計の考え方、監査の視点なんかも盛り込んでほしかった。さすがに裁判中の著者にはそんな余裕はないだろうけど、出版社の編集担当者は本という「商品」を作るんだから、その程度の努力はしてほしいですね。

本書では、検察による自白誘導や証言作りなどの過程が晒されています。これを読むと、特捜の手法は杜撰でひどいものがあります。(あくまでもキャッツ事件被告からの視点ではありますが。) その後「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」なんかでも特捜の操作方法に批判がありましたので、検察の捜査手法も改善してもらえたらいいなと期待します。


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