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2013.06.16

『Googleを支える技術 巨大システムの内側の世界』


Googleは世界中のWEBをクロールして蓄え、要求に応じて吐き出す超巨大システム。この巨大システムを、超大型コンピュータではなく一般的で安価なコンピュータ(たぶんIAサーバ)を組み合せて築き上げています。その仕組みをわかりやすく解説した本です。2008年出版と、この流れが速い世界においてはやや古い書物ですが、それだけに枯れてきて実用的になってきた技術を勉強するちょうどいいきっかけだったりします。

検索を高速化するために、いろんな仕組みをかなり極端に最適化しているなと感じます。書き換え機能を考えないファイルシステムであるGoogle File Systemや関係型データベース(RDB)の考え方を放棄したBigtableなど、よくそこまで踏み込んだなとびっくりしてしまいます。業務で行なわなければいけないことが既存の技術でできないとき、その基礎技術さえも根本から作ってしまうところにGoogleの本気度を感じてしまいます。

これらのGoogleの技術開発のあとHadoopというオープンソース技術体系が整備されて「そういう世界」がなんとなく出来上がり、昨今のビッグデータの流行に結びついていく流れなのでしょう。世界がここまでになっちゃうと、ユーザ企業に身を置いている人間として基礎技術に触れなければいけない事態はほとんどないとは思いますが、業務がどういう基礎で成り立っているのか知っていたほうがいいのでしょうね。でも、この本を読んでもまだ漠然としたイメージしか掴めません。分散システムは本当に奥が深そうです。

なお、本書はGoogleが公表している論文を日本語でわかりやすく概要を記したものです。元の論文は下記の通りです。
The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine
The Google File System
Bigtable: A Distributed Storage System for Structured Data
The Chubby lock service for loosely-coupled distributed systems
Paxos Made Live - An Engineering Perspective
MapReduce: Simplified Data Processing on Large Clusters
Interpreting the Data: Parallel Analysis with Sawzall


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