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2013.10.25

泰尚はどこに行く

この夏はいわゆる「バカッター」が流行りました。確か、初っ端はコンビニのアイスクリームケースにバイトが入って写真を拡散したもの。このコンビニは本部から契約を打ち切られ、閉店に追い込まれました。

ホストが裸で中華料理店で暴れたり、ラーメン屋の強盗を撮影して投稿したり、様々なバカッター事件があとを経たない夏でした。

そのなかで、多摩市馬引沢にあった蕎麦屋「泰尚」でも食洗機にバイト学生が入って問題になりました。ツイッターや2ちゃんねるなどで拡散したあと、店が「一部の従業員達による不衛生な行為により営業を停止」という貼紙を掲出して、休業してしまいました。

結局、再開店することなく、問題発生から2ヶ月経た
10月9日に破産開始決定
を受けることになりました。

このあとの報道では、破産管財人が損害賠償を検討しているということです。このWEB記事では「理屈を言うと負債総額分は学生から取れると思います」なんてあるのですが、本当にそうなのかな?という疑問が生じました。(別のWEB記事によると負債総額は3300万円とのこと)

学生が費用負担(損害賠償)しなければいけないのは、
・学生の行為により閉店しなければいけなかった日数の機会損失
・使用できなくなった食器洗浄機その他厨房機器の原状回復費用
・イメージ悪化による機会損失
だと思います。倒産そのもののコストとは無関係なのではないでしょうか。また、負債総額があったとしても、資産も保有しているのでしょうから、純粋な破産時の債務超過は負債総額よりは少ないはずです。そもそも負債総額=倒産のコストですらありません。

また、破産企業の精算で分配金が余るというケースはあまり考えられないと思います。すると、学生に対する損害賠償請求訴訟は店のオーナーや破産管財人の費用とリスクで行なうのではなく、債権者の費用とリスクで行なうことになります。管財人はこの報道の内容だと「破産管財人は店主と話し合い、おバカバイトへの損害賠償請求を検討する」とありますが、実際に債権者集会で損害賠償請求することが認められるかというと非常に怪しいと感じます。学生ということでおそらく無資産である可能性が高く、実際に損害賠償請求で勝訴しても強制執行できるかどうかは非常に怪しいでしょう。そのために要する費用が破産債権者負担となると、債権者はそもそも訴訟を選ばないと思うんですよね…

今回の破産管財人が正義感の強い弁護して、破産手続の費用以外の訴訟費用、強制執行費用は手弁当でということであれば、学生に対するみせしめ訴訟も現実的なのかもしれないですけどね。

Taishou


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