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2014.02.13

『消された一家』


尼崎連続変死事件の際に引き合いに出された北九州連続監禁殺人事件のことが気になって本書を手に取りました。

一人の男が女性を騙して監禁し、女性の家族を次々に巻き込み殺害する様子を公判の証言などから再現したノンフィクションです。

主犯の男が女を騙していく様子が見事。人って、こんなに他人を騙すことができるんだと感心してしまいます。類稀な能力を人を不幸にするために使ってしまったのが悔やまれてなりません。でも、まだ監禁殺害事件を起こす前でも経営している会社のブラックぶりをみていると、まあどうしようもなかったんでしょうね。

本書は、主犯男性の内縁の妻であり共犯とされる女性の死刑判決に疑いを持つスタンスで書かれています。今で言う「DV」で奴隷化されて犯行に及んだので、死刑は妥当ではないという話です。共犯女性は主犯の男に巻き込まれなければ平穏な生活を送っていたことだろうし、主犯の男に巻き込まれて以降に主犯の意図通りの犯行を行っていなければ自分の命はなかっただろうから、死刑に相応しくないと感じます。ただ、一般的な感情と、司法の視点でのバランスはきっと違うんだろうな…

こんな事件が小説の中でなく、現実世界で起きていたと思うと、胸が気持ち悪くなってしまいます。それでもという人だけ、読んでみてください。


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