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2014.02.27

『リーダーシップ[アメリカ海軍士官候補生読本]』

リーダーシップ論や組織論のWEB記事や本を読んでいて、世の中で最も完成された組織形態は軍隊組織なのかなと思っていました。で、軍隊の組織を(ミリ厨視点でなく)描いた本を読んでみたいなと思っていて、この本に行き当たりました。

本書は副題の通り、アメリカ海軍学校の海軍士官候補生に向けたリーダーシップ教本です。そのため、軍隊特有の組織形態を前提としたリーダーシップ論が語られており、一般の企業組織でそのまま導入できるリーダーシップ論ではありません。

例えば、下記の点が一般企業とは異なります。
・士官と下士官(兵卒〜曹長)が全く隔てられた階級制度である(一部の官僚組織的企業では幹部候補と現業が明確に分かれた人事制度を用いているところもありますが)
・指揮命令系統は強く明確であり、従わなければ命を落とす危険性が非常に高まる

それはそれで置いておいて、この本のリーダーシップ論はかなり具体的で、実践的な記述になっています。下士官への指導、上官への報告など、かなり広範囲に渡り、初級士官がなすべき行動を規定しています。かなり細かいところだと、自動車への乗り降りの順番や士官室での振舞い、酒との付き合い方まで記述されています。

その細かい具体的な振舞いも取り混ぜながら、士官が組織内で持つべき心得がまんべんなく記述されています。海軍学校で有効な教科書として使えるようかなり練っているものと思われます。書店にはいろんなリーダーシップ論の本があり、私もいろいろと読みましたが、この本が最も「役に立つ」と感じました。書店では地味に置いてあり、マスコミなどでもあまり取り上げられることのない本ですが、かなりお勧めです。


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