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2014.11.09

『覆す力』

最近、小3の息子が将棋をやりだしたので、ネットでいろいろ調べものしていたときに気になった本です。

永世名人で、ちょうど今現在に竜王戦のタイトル防衛戦が進んでいる棋士の著書です。

同期に羽生善治という、7冠を取るようなスーパースターがいる世代にいながら、名人戦を着々と戦い、タイトルを保持した棋士です。普通だったら、羽生のような同期がいるだけで挫けるよなぁ。

羽生は生まれもっての才能がある天才、自分は天才ではないので努力でなんとか棋界に残っているという書き方です。まぁ、森内九段も、天才だと思うんですけどね。

44歳の著者、自分が棋士としてのピークが過ぎたと自覚し、その棋士半ばで振り返った自叙伝で、ほとんどが森内成長日記なわけです。棋士という特殊な人生ですが、それでもサラリーマンが肝に銘じるべき言葉が散りばめられているのがすごい。将棋という世界は、かなり奥深い。

「第一線に居続けたい。そのために私は進化しなければならない。」
現状維持では第一線に居続けることができない棋界の厳しさが表れていますが、ビジネスの世界でも同様ですね。私の勤務先の会社でも、社長朝礼があるたびによく似たセリフが流れますし。

将棋の世界観を本書で表現されていますが、深いと思ったのが「ミス」についてです。将棋は運に左右されない交互進行ゲームなので、打つ手は局面によって決まっているんだろうと思っていたのですが、案外ミスがつきものなのですね。そのなか、「逆転の妙手はないが、逆転を許す悪手はある」というのが印象的です。ビジネスの世界では書店やネットには「逆転の妙手」を喧伝するようなコピーにあふれていますが、実際は逆転を揺する悪手を指さないよう、局面ごとの最善手を指し続けるしかないのです。このへん、特に本社管理部門中間管理職サラリーマンにとっては非常に大事。「ミスは一度で止めることを意識すればいい」という言葉も響きます。

将棋本だと思って読み進めたら、ビジネス格言集みたいでしたという結論でした。


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コメント

昨日、小5長男と将棋し完敗しました。こっちは強いぞ! でしたが、やられてしまった、、、。

いい時間のすごし方でした。

投稿: 川崎H邸主人(47歳) | 2014.11.10 22:36

川崎H邸主人さん>子どもに完敗の時期も近いですか…

投稿: くろかわポタリング研究所 | 2014.11.11 08:22

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