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2015.12.07

叡王戦をネット観戦

12月6日(日曜日)に、叡王戦という将棋の棋戦の3番勝負第1局がありました。

叡王戦はネット動画配信サイト「ニコニコ生中継」を運営しているドワンゴがスポンサーになっている棋戦で、各段位(4段~9段)による予選トーナメント、決勝トーナメント、決勝3番勝負の3段階から構成されていて、日曜日に行われたのは勝ち残った2人による「決勝3番勝負」の第1局めでした。このあと、第2局、第3局まで対局し、先に2局勝ったほうが優勝です。この棋戦で優勝すると、先日行われたコンピュータソフトの対局電王戦で優勝したソフト「Ponanza」と対局することになります。

3番勝負に残ったのは、郷田真隆王将と、山崎隆之八段です。

ドワンゴが主催なので、ネット中継番組は充実の内容。10時からの対局に対し9時半からネット中継番組が始まります。オープニングイベントいろいろやって、振り駒で山崎八段の先手に決まって、10時に対局開始。このへんの演出もネット中継が入っている棋戦ならでは。(ネット中継が入るもののネット中継を目的とはしていない棋戦は、もっとあっけなく始まります。)

持ち時間各5時間(チェスクロック方式、切れたら1手1分)という、比較的長丁場の棋戦が始まります。チェスクロック方式なので、陣形が決まるまでは手がパタパタと進みます。相掛かりになりました。

ネット中継では豊川孝弘七段と山口恵梨子女流の現地解説。豊川七段はNHK将棋講座などでもダジャレを交えたわかりやすい講義で人気の棋士ですね。ネット中継ではあまり見ない棋士ですが、すぐに馴染んでいました。山口女流はネット中継の常連。軽い受けが面白く、人気の聞き手です。相掛かりの序盤を楽しく解説してくれていました。

最初の駒組みが終わったら進行が遅くなり、ネット中継のほうは豊川七段と山口女流の単なるトーク番組となります。

10時30分からは、実はNHK杯トーナメントの録画放送。先手郷田王将対後手阿部健治郎五段の対局です。こちらも相掛かりに進みました。郷田王将がどちらにも出演していて、どちらも相掛かりとは、妙なものです。郷田王将が先手後手の違いがあるもののよく似た局面に進んで、観ているほうが混乱しそうです。

NHK杯トーナメントは持ち時間が極端に短く、正午前には対局終了。先手郷田王将の勝ちに終わりました。一方の叡王戦は、まだまだ序盤の局面です。

夕方、お風呂から上がってきてネットを立ち上げると、対局のほうも夕食休憩が終わって序盤戦に。「ニコファーレ」というドワンゴのホールでの大盤解説の様子がネット中継されています。解説は鈴木大介八段、聞き手は安食総子女流です。鈴木八段はテレビなどでもわかりやすい的確な指摘で人気の棋士ですね。安食女流は落ち着いた話し方の聞き手として、ネット中継で人気の女流棋士ですね。ニコファーレでは永瀬拓也五段、中村桃子女流も解説・聞き手をされていたようですが、僕が見たタイミングではあまりお話されていませんでした。

後手郷田王将の優勢で局面が進みます。22時ごろに郷田王将の時間が切れて1分将棋になったくらいで、郷田王将の114手目△3六同歩という悪手が出ました。鈴木八段が、これを指すと寄らなくなると指摘していた手です。「あっ~」という鈴木八段の声とともに、Ponanzaの評価値が郷田王将から山崎八段に一気に傾きます。このあとは鈴木八段が寄せきり、23時前に郷田王将が投了しました。

このあと、感想戦もネット中継。感想戦も記者や聞き手(山口女流)が入り、ネット中継用の感想戦をやってくれて、見応えがありました。対局直後の重い空気と、それが徐々にほぐれていく様子も面白かったです。

インターネット関連会社が将棋の棋戦をコンテンツとして作り上げた対局でしたが、なかなか楽しむことができました。

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