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2016.09.28

『ことり』

コミュニケーション能力に少々難のある小父さんと、言語障害のある兄の物語。兄は小鳥とだけコミュニケーションを取ることができ、小父さんは世の中の渡り方をよく知らない不器用者。たぶん小父さんは自閉症者として描かれているんだと思う。そのため、周囲の人からも少々距離が置かれ、世話をする鳥小屋のある幼稚園ともちゃんと付き合えない。図書館の司書とも不器用な距離感しか取れず、近隣の事件では怪しまれる。

そうやって、世の中一般で言うスキルなどなく、何も目立つことを達成せず、ひっそりと生きる生き方も、立派な人生なんだなと思わせる小説でした.

こういう「変な人」を美しく描くのは、博士の愛した数式でもよく似た構図だっただろうか。

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