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2017.07.14

『そこのみにて光輝く』

佐藤泰志の小説が原作。

鉱山の仕事に失敗し、世の中から逃げて日々を過ごす達夫。仮出所し両親、姉とバラックで過ごす拓児。そして、拓児の姉の千夏。遁世を送る達也と、再貧困の生活を送る千夏・拓児姉弟の関わりが、重く描かれる映画でした。

鉱山の仕事で活躍する現実世界に戻ろうとする達夫と、再貧困の現実世界からの脱出が図れない千夏・拓児。この人間の組み合わせが、悲劇に悲劇が重なる重く暗いストーリーを織り成します。一縷の望みを描き、それを破壊する物語の酷さに胸が痛む。この世界に希望なんかない、幸福なんか絶対に訪れないという気分にさせられる。

最後のシーン、二人を照らす朝日が、人生の希望を連れてくる光だと信じて幕を閉じる。


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