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2017.10.05

『ダンケルク』

クリストファー・ノーランによる戦争映画。第二次世界大戦のドイツによるフランス侵攻に伴うダンケルク大撤退をイギリス兵士視点で描いた映画です。

この「撤退」という作戦を描くというのが、映画作品として微妙な味を出しています。この作戦は撤退の成功として完了するのですが、撤退ってことは負け戦なんですよね。兵士も、他の兵士を犠牲にしてでも這々の体で逃げ帰ることが目的になっており、かなり意地汚い、醜いストーリーです。これをどう描くの?というところが気になるわけですが、期待通りの醜さで描いてくれました。なので戦争映画によくある正義が勝利して爽快!という感覚は一切ありません。

主ストーリーは海岸から避難する陸軍兵士ですが、このほかにドイツ軍爆撃機を追撃するイギリス空軍兵士、避難用に民間徴用された小型船の船長の息子の視点からも描く、3軸並行で映画の時間が流れます。こういう進行をすると時間軸が混乱してストーリーを追えなくなることがよくあるのですが、この映画では3軸の接点を明確に示していて、わかりやすく効果の高い表現方法かなと思います。

爆撃機追撃のシーンは、期待通り迫力。やはり映画館で観てよかった。撃って撃たれて空を巧妙に駆け巡ります。

ダンケルク海岸からの脱出が成功して、英国に逃げ帰る兵士。その複雑な心境で映画が終わります。撤収した兵士が、その後ナチスの降伏まで、どのような思いで時間を過ごしたのかが気になります。

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