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2017.12.09

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

閉塞感のある建築労働者の描写。生きていくしかないから、働けるだけ働く。しかし賃金は少なく、ガールズバーなんてとても行けない。そもそも働くだけの身体がいつまで持つかもわからない。

そんな環境下での、他人との距離感を掴めない、コミュニケーションが上手く取れない青年の物語。片目の視力を失っていることは、距離感を失っていることの隠喩なんだろうか。

もう一つの物語は、常に「死」の近くにいる看護婦。主人公慎二とは友人の死を通じて知り合うのだが、その後も死を感じさせる場面はいくつもあり、観客を不安にさせます。

ラストが、孤独感にあふれた結末なのか、ハッピーエンドなのか判断が付きかねる微妙な終わり方。どうであれ、人間なんてざまあみろと言いながら死ぬまで生きるしかない。

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