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2018.04.25

『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』

トレーラーから機密文書の輸送に関わるアクションが主題かと勘違いしていたのですが、本作の主題は意思決定。政府に不都合な事柄を報道しようとする報道機関のあり方が問われます。

本作の意思決定において冷や冷やする設定は、(1)主人公が経営する報道機関が地方紙と全国紙の中間くらいの位置付けにある中途半端な立場であること(2)報道機関が家族経営から上場会社に移行する中途半端な時期であること(3)女性の社会への進出が認められる始めている中途半端な時期であること、という3つの要素があり、これらが重なり合って作品を構成しています。

こういう映画が権力側の勝利に終わったり、主人公が日和って終わったりすることはないので結論ありきで観てしまうのですが、それでも意思決定の難しさをいろんな要素を演出に加え、エンタテインメント性を持たせて見せてくれます。

最終的な意思決定ののち、輪転機のスイッチが入り一気に新聞が出荷されていく様子がとても迫力があるのですが、それこそが意思決定の大きさを視認できる形にしたものです。新聞スタンドに新聞が届くまでの緊張感を楽しみましょう。

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