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2019.05.23

「僕たちは希望という名の列車に乗った」

戦後の東ドイツを描いた映画。1956年の東ドイツの進学校の高校3年生。昭和31年にしては裕福な生活をしているように映像は作られている。労働者階級の子弟もいるが、高校生活を楽しんでいる。ビールもタバコも堂々と描かれているのは、欧米と日本の違いなのか、時代の違いなのか。

ソ連軍の駐留に息苦しさを感じ、共産主義の社会に堅苦しさを感じている。そんななか、彼らがやったことは3つ。
・西ベルリンで映画を観る
・米軍のラジオを聴く
・ハンガリー動乱犠牲者に黙祷を捧げる

どれも、現代からしたら取るに足らないこと。でも、これらがクラスメイトとその家族の人生を大きく変えてしまうことになる。

共産主義の抑圧とはどういったものだったのか。先日観た「芳華」も、この「僕たちは〜」も、共産主義に抑圧される青春という構図は同じ。しかも、反革命を徹底して叩き、革命同志の繋がりが非常に重要視される。大人たちは革命の仕組みの中でキチンと従って生きていくことを是としている。変じゃね?って思う若者は考えるための情報から遮断されている。

この共産主義の抑圧は遥か遠い昔で起こっていることに感じるが、東ドイツは1990年(映画の主人公たちが52歳)まで存在したし、中国や北朝鮮は現在も共産党独裁だ。(程度の差はあるだろうが。)でも冷戦終了から20年経つことは大きいのだろう。冷戦下の東側を、どんな人たちがどう描くのか。

木曜午前の上映で観たが、観客のほとんどはシニアだった。団塊、全共闘世代なのだろうか。アナーキーだった若い頃を思い出しに観に来たか?とか思ってしまった。


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