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2008.10.14

『ITリスクの考え方』

ここでいう「ITリスク」が、セキュリティの問題なのかシステムダウンの問題なのか、焦点がぼやけたまま話が進んでいるような気がします。

2000年問題を扱った章は、なかなか面白かったです。1億総リスク対策で挑んだ大イベントも、その評価をすっかり忘れてしまっていましたので。

ロシアのミサイルが2000年問題で誤飛来するのは、バグで普段から誤飛来するのと同程度という発想は、なかなか素敵です。

リスク対策によるリスク、本書による「多重リスク」については、よく心得ておく必要があると思います。その上で、適切なリスク対策を常に選択すべきです。

ただ、「MRC」については、現実の業務にほんとに適用できるかかなり疑問です。ここでのインプット値は、恣意的に作成するのが関の山ではないでしょうか。

ITリスクの考え方 / 佐々木良一 / 岩波新書 / ISBN9784004311478

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