『安全と安心の科学』
安全学を唱える村上陽一郎の著書です。
人間-機械系には必ずエラーが生じるとして、そのなかでよりいっそう安全を高めるための「考え方」と説いています。
この本の中で書かれていることで興味深かったのが、事故原因の追究と責任の追及に関わることです。日本のマスコミや世論は、何らかの事故が発生したときには「犯人探し」に熱中する気がします。そうすると、その場の責任追及はできるかもしれませんが、真の事故原因と、次に事故が起こらないようにするためにはの検討が疎かになってしまいます。また、本書で書かれていますが、責任追及目的の調査では当事者が口をつぐんでしまいます。もう少し、事故原因の追究に重きを置いていいかなと感じます。
安全と安心の科学 / 村上陽一郎 / 集英社新書 / ISBN408720278
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