週刊東洋経済特集『メディア覇権戦争』
週刊東洋経済7/3号の特集記事は『メディア覇権戦争』でした。
いままで「メディア」と言うと新聞、雑誌、テレビと書籍でしたが、今年は大きく情勢が変わっているようです。新たに登場しつつある電子メディアの影響力が増していて、インターネットメディアの他に「電子出版」も無視できない存在になってきました。背景にあるのは先日発売されて大ヒットしている「iPad」の存在です。このデバイスの登場で、見やすさと持ち運びやすさを兼ね備えた電子出版物のプラットホームがてきあがったので、紙に印刷するという既存のメディアの存在が脅かされているのです。
そんななか、既存のメディアも戦略を打っています。地味ですが、日経WEB刊なんかはわかりやすい例でしょうか。紙に依存しないメディアの姿を探っているようです。
今はいろんなものが乱立して混沌としていますが、あと数年で電子化の方向性が見えてくるのでしょうか。
僕自身はアナログ大好き人間で、紙媒体が大好きです。新聞、雑誌、書籍は紙で読み、本棚はいっぱい...。将来の電子化に馴染めるかなあと、今から心配しています。
まあ、新聞・雑誌はiPadのようなデバイスがあれば電子化してもいいかな、なんて思ったりしています。ただiPadはFlash非対応のためブラウジングツールとしての魅力に欠けるとか、まだまだ購読雑誌がiTunesに参加していないなどで、今のところ導入する条件が揃いません。
こう考えると、Appleの囲い込み戦略がiPad導入の壁になっているように感じます。今はどの電子書籍デバイスも囲い込みに近い戦略を取っているので、まだまだ様子見の人がたくさんいるのでは。オープン化の波が来るかデファクトスタンダードが登場するかで、一気に電子化が進むのではと、勝手に予測しています。