『東京島』
孤島には、31人の男とたった1人の女
こんなキャッチフレーズの映画の原作の小説です。
最初から猜疑と憎悪とセックスで満ち溢れている、イヤ~な読感を持たせる進行です。読めば読むほど、イライラがつのります。こんなストーリーの進め方が、桐野流なのでしょう。
32人が世界のすべて。そんな中でも、社会が構成されていく。人間って、そういうものなのでしょうか。
登場人物の大半が、遭難前の人生においても暗いものを背負っているという各所の告白も、桐野流なのでしょう。この作者にかかれば、ハッピーな人生なんて訪れなさそう。
最終章、人生は二分。その差異の大きさが重くのしかかります。
東京島 / 桐野夏生 / 新潮文庫 / ISBN9784101306360

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コメント
映画より原作の方がおもしろそうですね。
投稿: りんむー | 2010.09.10 09:03
>りんむーさん
映画を知らないので何とも言えないのですが、なかなか迫力のある原作でしたよ。
投稿: くろかわポタリング研究所 | 2010.09.11 10:09