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2011.03.15

東北地震4日目、首都圏を電力不足が襲う

3月11日の東北地震から3日が過ぎた14日、震災後はじめての平日を迎えました。

福島第一、福島第二原子力発電所など関東~東北の発電所が停止した影響で、関東で大幅な電力不足が予想されました。日曜夜に発表された計画停電(輪番停電)で、関東で時間を決めて停電することになりました。で、いつどこが停電するのかがみんなの関心事項に。5つのグループの停電時間帯が発表され、東京電力WEBサイトには町名がどのグループに属するかのリストが掲載されました。

で、東京電力のリストを見たのですが、はるひ野がリストに見つかりません。黒川は5グループ。しかし、南黒川・稲城市若葉台・多摩市全域という周辺地域はみんな2グループ。じゃ、はるひ野は?これが全然わかりません。いつでも停電してよいように、準備と覚悟が必要ですね。

幼稚園には市から2グループ(9:20~13:00停電)という連絡が入ったようで、休園の連絡が入りました。(翌日幼稚園から連絡が入り、一週間休園、終業式だけ登園して春休みとなりました。)

次第に、鉄道各社から運行予定が発表されます。小田急は新宿~経堂のみの運行(郊外に住む人には何の役にも立ちません)、京王相模原線は朝9時までと13時~18時、22時以降のみ運行(夕方ラッシュを運行しない!)です。

とりあえず朝は京王で出勤することに。いつもより1時間ちょっと早い7時20分に自宅を出発。若葉台駅に向かいます。若葉台駅南口を通る県道(上麻生連光寺線)は大渋滞。電車を使えない人が乗用車に切り替えたのでしょうか。リビア情勢と地震の影響で石油も需要が逼迫するのに、なんだかなあ。

駅に着くと改札前で掲示板を見ている人が何人ないるけど入場制限はなく、小田急の定期券を提示して(あとで、この行為が誤りだと気付きます)ホームに上がります。ちょうどホームに電車がいますが、超満員。それでも昔乗ってた田園都市線急行みたいなもんで乗れなくはない。乗客を背中でギュッと押して乗り込みます。

電車は快速大島行き。平日に快速とは珍しいですが、休日ダイヤで運転しているのかもしれません。稲田堤で、かなり限界に混雑してきました。これで新宿到着までの時間がわかっているなら我慢もできるのですが、いつまで続くかわからないのは苦痛です。調布手前では10分以上止まったままなど、なかなか新宿に到着する気配はありません。それでもとろとろ電車は進み、新宿には9時頃に到着。若葉台で電車に乗ってから1時間半。今までの最長記録か?

会社に到着。実は、会社が営業を行うのに私の部署は必ず誰か一人以上いなければならないので、私もかなりの覚悟で出社したのです。で、他部署に出社してますよ~と声をかけて自席に戻っていると、本日休業のお達し…おお、あれだけ苦労して、貴重な首都圏のリソースを私のためにも浪費して出社したのに…と思うのですが、状況から考えると仕方がないことです。近隣の同業種では営業に踏み切った会社もあるようですが、どうやって営業を行ったのでしょうか。私の部署は直接営業活動とは関わらないため、休業しても仕事に変わりはありません。しかし、休業しているとなれば、ぜんぜん仕事に張り合いがありません。節電のために部屋の蛍光灯を外し、薄暗い中で仕事を進めます。夕方に止まってしまうことがわかっている電車を使うパートさんたちに早めに帰宅してもらい、自分も定時で速攻上がりです。

18時30分頃に新宿駅に到着。この時点で、小田急線=経堂まで運行。20時以降に相模大野まで運行。京王線=調布以西運休、調布以西の再開は22時。中央快速線高尾まで間引き運転。多摩モノレール運行中など。そんなわけで、中央線→立川→多摩モノレール→多摩センター→そこから適当にバスや徒歩を繋いで帰宅という計画を立て、JR新宿駅西口に向かいます。改札で行列。これはすごいなぁ…と思っていたら、15分程度で改札に入ることができました。で、中央快速線に向かうと…階段からすごい行列。列の最後尾はどこだと追っていくと途中で曲がり東西通路を離れ中央通路のほうに。で中央階段から伸びている中央線の行列と混ざりカオス状態です。これではいつ中央線に乗れるかわからない。20時に運行再開する小田急を待っていたほうがましだと思い、小田急線に向かいました。

小田急線各駅停車ホームに行くと、先発が18時45分経堂行き、次発が19時相模大野行きです。おっ、WEBサイトではアナウンスされていない、19時の相模大野行きが実はあったのです。これは、ラッキー。車内も比較的空いていて、座れはしないものの、窮屈ではありません。問題は、多摩線が運行していないこと。この電車をどこで降りて、そこからどうやって帰るのか考えなければいけません。下りる駅候補は新百合ヶ丘、柿生、鶴川。直接徒歩なら柿生ですが、新百合ヶ丘・鶴川はバスということも考えられます。鶴川から若葉台行きのバスに乗るのがいちばん徒歩距離が少なくて済むルートですが、本数が少なく時間が合うかわかりません。万一バスが運休になってなんかいると、徒歩での山越えがかなりつらい道でもあります。

結局新百合ヶ丘で下車。平尾通りを走るバスは本数が多かったはず。バス停で待つと、平尾団地経由京王稲城駅行きのバスが来ました。さて、どこで降りるか。帰路の徒歩ルートは平尾から御座松塚を越えるルートと、学園通りを歩くルート。でも学園通りは暗そうだし、御座松塚がよさそう。御座松塚に一番近いバス停がよくわからなかったので、安牌として平尾団地バス停で降りました。

そこからは2.9km33分の道のり。非常食や防寒着などを用意してある程度の遠距離を歩くことも覚悟していただけに、たったこれだけの徒歩で済んで良かったです。家に着いたのも21時頃で、それほど深夜になりませんでした。

東京電力の計画停電アナウンスで大混乱だった3月14日でしたが、なんとか乗り切りました。

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コメント

若葉台在住 いつも拝見してます。
こちらのカウンター 参考になりますのでお知らせします。
http://www.ishikawa-lab.com/index.html

投稿: どんどん淵 | 2011.03.17 09:48

ご無沙汰しております。毎日欠かさずチェックさせていただいております。はるひ野地域の計画停電の件ですが、今朝の読売新聞川崎版と川崎市HP上で、そもそも計画停電の対象地域外になっていることが確認できます。但し東京電力の神奈川カスタマーセンターとは、電話がつながらず確認はしておりませんが・・・・。通勤とお子様のご通園、お気をつけください。

投稿: 財産バンク 佐々木 | 2011.03.17 10:07

はじめまして。
ときどき拝見させて頂いているはるひ野在住の物です。
計画停電に関してですが、はるひ野は対象外だそうです。(ということでリストには載っていません)
なので、今のところ停電になることはないようです。 あくまでも今のところです。(東電確認済み)

しかしながら電力は不足しているので、停電になるかもしれない地域の方々にご負担をかけないよう、ひとりひとりが少しずつでも電気の使用を控えることが大切だと思っています。

ぎゅうぎゅう詰めの電車も、昭和の時代を思い出しながら乗っています。

私は同じバスで「坂浜」で降り歩きました。
平坦で楽でしたよ。

投稿: うさうさ | 2011.03.17 22:56

皆さまコメントありがとうございます。
はるひ野は計画停電がないといえども、節電に励んでいきましょう。

投稿: くろかわポタリング研究所 | 2011.03.19 07:18

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