『小売業の会計実務』
4大監査法人のひとつ、あずさ監査法人が企画している「業界別アカウンティングシリーズ」の一冊です。
なんだか難しそうなタイトルの書籍ですが、中身はかなりシンプルで平易に書かれています。会社で経理の実務をする際の参考にちょうどいい書き方になっています。ちょっと古めかしい書き方です。簿記の教科書とよく似たテイストといったところでしょうか。だからこそ経理の実務に親和性が高そうと感じるのかも知れません。
監査法人が書いている本なので、計上基準などの考え方がパシッと決まるかなと期待していたのですが、文末が「矛盾がないか否かを検討しなければいけない点で注意が必要である。」なんて玉虫色の部分がたくさんあります。これでは経理担当者は右往左往してしまうんだよなあ。で、あとから公認会計士に「基準がおかしい!」と怒られたりするのですから、経理担当者としてはたまったものではありません。
まあ、たかだか270ページほどの本で実務を全部きちんと押さえることはそもそも無理なわけですが、日常の基本を押さえるために便利な本かなと思います。関係者に経理処理についてクレーム的な問い合わせが入った時に「この本にはこう書いてある」なんて武器にもなりますしね。
業種別アカウンティング・シリーズ 6 小売業の会計実務 / あずさ監査法人編 / 中央経済社 / ISBN : 978-4-502-23210-7

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