『コトラーのマーケティング・コンセプト』
マーケティングの入門書です。
実はかなり昔に買った本(2003年ごろか?)なのですが、思うところがあって本棚から引っ張り出して再読しました。前回に読んだことは残念ながらあまり覚えていません。
フィリップ・コトラーはマーケティングの第一人者と言われる経済学者で、マーケティングに携わる人なら知らない人はいないという人物です。数々の著書があり、マーケティングの教科書として使われています。
そのなかでお手軽なのが本書「コトラーのマーケティング・コンセプト」。この本はマーケティングに関するトピックスを80用意し、アルファベット順にA(Advertising:広告)からZ(Zest:熱意)まで並べて1~数ページで簡潔に書いています。
マーケティングを勉強するには全然足りない内容なのですが、「さわり」に触れるにはちょうどよいくらいです。これでも254ページありますから、マーケティングなんてのは簡単ではないのです。
でも、偏りなく網羅的に項目を展開してくれているのはマーケティング門外漢にとってはうれしいものです。「ひととおり」という網羅性があるのが非常に助かります。コトラー先生の勝手な思いじゃないの?と思う部分もあるのですが、マーケティングの第一人者の思いですから、マーケティングに携わる人の(どう解釈しているかは別として)共通認識としてあるのですから、これで十分です。
この本を読んでいると、マーケティングと全く関わりなく経理の仕事をやっていると思っていた私も、マーケティングに携わらないと生きていけないような気がしてきました。マーケティング、恐るべしです。
コトラーのマーケティング・コンセプト / フィリップ・コトラー / 東洋経済新報社 / ISBN4492554769
ところで、今はスティーブ・ジョブズの公式伝記本を読み進めています。AppleⅡやMacintosh開発の頃にコトラーのマーケティング論を知っていたのかはわかりませんが、かなり究極に実践していたんだと感じます。
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