『思いわずらうことなく愉しく生きよ』
江國香織の小説。NHKのドラマの原作にもなったそうです。
裕福な家庭に生まれ育った三姉妹とそれぞれを取り巻く男たちの物語。姉妹という近い間柄で、それぞれの男の価値観探りが続きます。
特に、長女の夫のDVが物語の芯になっています。歪んだ夫の思いと、それを受ける妻(長女)の思いをうまく描いているなと感じました。
強い女性として生きながら恋愛に弱い次女、奔放に生きながらも手順を踏んだ恋愛に目覚める三女。それぞれの恋愛が交錯しながら物語がすすんでいきます。
三女に恋愛を軽く考える発言をさせておいて、非常に慎重に恋愛を進めさせる様が凄い。このあたりの手腕が江國香織なんですね。江國香織らしく、きちんとまとまった小説だと思います。
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