現代仮名遣いの長音が意外に難しい
妻が息子の勉強をみていて、仮名遣いの長音で引っかかってしまいました。
あ列、い列、う列の長音は耳で聞いた通りに「あ」「い」「う」を付ければいいだけなので、何ら問題はありません。
難しいのは、え列と、お列です。
現代仮名遣いでは、え列は「い」と、お列は「う」と書くことが多いです。これだけでも、聞いた音と書く字が違うので混乱してしまいます。さらに、多くの例外があることが混乱に拍車をかけています。
文部科学省のサイトに、現代仮名遣いの公式ルールが書いてあります。これによると、
(4) エ列の長音
エ列の仮名に「え」を添える。
と書いてあります。ん? 「い」を添えるのではないですか?
よく見ると、付記のところに「次のような語は,エ列の長音として発音されるか,エイ,ケイなどのように発音されるかにかかわらず,エ列の仮名に「い」を添えて書く。」とありますね。どっちかというと、この付記にある方が圧倒的に多く、えを添えるのは「おねえさん」「ねえ(呼びかけ)」「ええ(同意)」くらいなもんです。こちらのサイトではこの3語を例外とし、「い」を添えるのを原則として教えていますね。
さらに面倒なのは、お列です。
大阪→おおさか
王様→おうさま
この例だけとってみても、手強そうです。
文部科学省のサイトを振り返ると
(5) オ列の長音
オ列の仮名に「う」を添える。
というのと、
6 次のような語は,オ列の仮名に「お」を添えて書く。
が混在しているのです。
例示されているものの特徴を捉えるのも難しいのですが、私の勝手な解釈では
訓読み、和語→お を添える
音読み→う を添える
と言うのが大体のルールなのではないでしょうか。
大きい「おおきい」は訓読み、王「おう」は音読みです。
で…まだ漢字を全く習ってもいない息子に訓読み、音読みとかいう話を持ち出すわけにもいかないので、どう教えたらいいのやら。
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