9月1日は防災の日。川崎市では総合防災訓練が実施されます。今年の開催場所ははるひ野小中学校。ということで、私はかなり積極的な参加をすることに。
総合防災訓練は15時からなのですが、マンションで14時から集団避難訓練を実施することに。14時にマンションの非常ベルが鳴動。近隣の公園に訓練参加者が集合します。ベル鳴動から8分で150人集合。予想以上に集まってるし、統制が取れている。有事の際はこの3倍くらいの人数にはなるのでしょうが、それでもなんとかなりそうな感じ。
訓練参加のお礼と、総合防災訓練参加へのお願いをします。いろいろな成り行きで、私がハンドマイクで説明する役目。(地域で、実際にも頑張っているのですよ、とこんなところでアピール)
その後に公園に集まってくる人もいて、ベル鳴動20分後から移動開始。予定より15分程度早い進行です。順調順調。残念ながら雨が降り出して、傘を指しながら(3分の1くらいの人は濡れながら)小学校に移動します。僕は170人の列の最後尾に付くことになったのですが、一番遅いのは我が娘でした。結局、妻と娘と3人でのんびり小学校に向けて歩くことに。息子は友達を見つけて先に小学校に行ってしまったようで、避難訓練としてどうなのよ。
小学校に着いたら大アリーナ(体育館)に集合。開会式などが行われます。その後、それぞれの訓練に。
(間違って白黒の写真しか保存していませんでした)
私は体験型訓練のA班に割り当てられ、30分の訓練を4つやることに。まず始めは、寝たきりの人をベッドから車椅子に移し移動するというもの。最初は車椅子に乗せられる役。意外と怖いんですね。とくに段差を乗り越えるときなどに恐怖を感じます。車椅子を押す人との信頼関係がなければ乗っていられない乗り物です。続いて車椅子を押す側の訓練。ベッドに腰掛けた状態の人を車椅子に抱えて移すところから。当然人一人なので重いのですが、力任せではなくコツで車椅子に移すんですね。無理やりやったりすると、腰を痛めてしまいますね。
次は、消化器操作訓練。屋外での訓練なのですが、ちょうど豪雨になってしまい、屋根のあるテラスで水消化器を操作します。以前にも町内会や会社の訓練で操作したことがあるので、さくっと訓練終了です。
3つめは心肺蘇生とAED操作訓練。心臓マッサージはかなり力を入れて30回胸を押すことを繰り返すので、かなりヘトヘトになります。恥ずかしながらAEDは高電圧ショックということも初めて知りました。AED作動中は周囲に人がいてはいけないのです。
最後に三角巾の使い方。正直、たった30分の訓練では「難しいものだ」というのがわかっただけでした。
私がこんな訓練をやっている間、屋外は豪雨。体育館から外を見たら煙トンネルをやっていたのですが、煙で視界が悪いのか雨で視界が悪いのかわからないくらいになっていました。
私が参加した一連の訓練がおわったあと、訓練は夜間モードに突入します。体育館の照明を切り、投光器での照明に切り替わります。
そんな薄暗いなか、仮設トイレの組立て訓練が行われていました。
テント小屋の中にタンク付き便器があるというものです。
有事の際にこれを組立てるのは大変ですが、トイレがないとどうしようもないですから、かなり優先順位が高い作業なのでしょうね。
屋外では給食訓練も行われていました。味付アルファ化米をお湯で戻したものらしいです。娘が美味しそうに食べていたのですが、僕はゲットすることができず終わってしまいました。
マンションの避難訓練から始まって6時間ほど訓練に参加しましたが、ほんとうにヘトヘトになりました。有事の際はこれが数日間は続くのですから、災害って大変ですね。
今回の収穫は、マンションの隣の部屋の人と会話できたことだったりします。今まで挨拶を交わしたことがある程度でしたが、こうやって話ができると親近感もわき、有事の際にも助け合うことができるものです。地域の人が一同に会する機会があったということだけでも防災の役にたった訓練だったと思います。