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2013.01.24

『マーチャンダイジングの知識』『ブランディングへの解る見えるマーチャンダイジング』


「マーチャンダイジング」という言葉をよく聞くのですが、そもそも何だろう?
アパログ
あたりで発信している小島健輔の『ブランディングへの解る見えるマーチャンダイジング』です。前者は基礎理論、後者は実践です。

日経文庫のほうから読み始めました。この本は小売戦略というよりビジネス戦略立案手順を書いていると感じました。事例が小売業なだけ。結局、どんな業態であれビジネス戦略の企画立案の手順は変わらないんだなと感じました。で結局、「マーチャンダイジング」の勉強は本書ではほとんどできずでした。マーチャンダイジングを学ぶ目的を果たせない本でしたが、ビジネスを学ぶ本としてなかなか有効でした。

もう一冊、小島健輔氏の著書。こちらはアパレル小売業向けコンサルタントを行っている著者だけあってかなり現実的な話を語っています。この本で重用しされているのはVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)とロジスティクス。何をどう持ってきて、どう並べるかということです。アパレルに絞った話ですが、染色から縫製までの製造工程、物流、そして店頭での配色を含めた陳列をどう有機的に効果的に行なっていくかが述べられています。アパレルはアイテムごとに消化率が大きく変わり(その多くは店頭に出して初めて消化率がわかり)、色・サイズなど多くのSKUを抱え、シーズン切替えが必ず存在するという性質を持つ分野ですので、一連の業務をちゃんと結びつけてこなしていくことが重要です。理論の積み重ねよりも著者の実践の積み重ねで書かれている部分が多いので偏っている可能性もありますが、著者のたくさんの経験の上での手法なので本書の内容をきちんと理解しているとかなり役立つだろうなと感じました。


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コメント

マーチャンダイジングという言葉は知っていましたが、
ちゃんと意味を理解していなかったです。

投稿: starfield | 2013.01.25 20:01

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