複々線完成後の小田急線のダイヤを空想する
3月23日に小田急線下北沢駅周辺が地下化されます。それに伴い、ダイヤが微修正されます。
今回のダイヤ改正は微修正ですが、複々線が完成すると、大幅にダイヤが変更されると思われます。そこで、どんなダイヤになるか空想してみました。
まず、複々線化後の設備の条件を挙げてみます。
・代々木上原〜和泉多摩川が完全複々線
・代々木上原の配線は、新宿方面→下北沢急行線、千代田線方面→下北沢緩行線が基本
・南新宿、参宮橋、代々木八幡、五月台、黒川の10両編成対応
といったところです。
京王が調布地下化(京王線と相模原線を立体交差化)で特急を9本/時間(本線3、高尾線3、相模原線3本/時間)にしてきたことを考えると、小田急線(通勤線)の看板種別である快速急行を大幅増としてくると思います。これは、利便性を高めてきている湘南新宿ラインへの対抗としても必要でしょう。ということで、快速急行を日中6本/時間くらいにしてくると想定してみます。
また、複々線の完成は9号線(千代田線)の具現化でもあることから、千代田線直通列車の大幅増も予想されます。代々木上原の線形(千代田線からそのまままっすぐ進むと小田急線複々線の緩行線に進む)から、千代田線直通は各駅停車が主流になると思われます。
各駅停車が千代田線直通になると、南新宿〜代々木八幡に停車する電車がなくなりますから、複々線内急行運転、新宿〜代々木上原各駅停車となる列車種別が登場することも想定されます。現在の「準急」の停車駅に南新宿、参宮橋、代々木八幡を加えることを想定してみました。(これらの駅を10両編成対応することで、準急の停車が可能になります)
現在「区間準急」という中途半端な列車種別が運転されていますが、これは廃止で間違いないでしょう。これは複々線区間内の各駅停車駅の列車数確保と梅ヶ丘〜代々木上原の線路容量不足の兼ね合いで設定されているにすぎません。
対京王相模原線施策から、多摩線直通も増やしたいところでしょう。しかし、向ケ丘遊園〜新百合ケ丘の線路容量不足と柿生〜多摩川学園の停車列車確保(特に乗降客数が多い鶴川駅の列車確保)から、うまくやり繰りする必要がでてきます。
向ケ丘遊園は緩行線が外側、急行線が内側という線路配置なので、あまりたくさんの緩行列車を折り返す運用はできません。
そんなこんなを考えて、次のように日中時間帯の列車ダイヤを予想してみました。
(1) 20分間隔 新宿発 快速急行 藤沢行き
(2) 20分間隔 新宿発 快速急行 小田原行き
(3)-1 10分間隔 新宿発 準急 本厚木行き(4本/時間)
(3)-2 ただし3本に1本は千代田線から多摩急行唐木田行き(2本/時間)
(4)-1 30分間隔 千代田線から 各駅停車 向ヶ丘遊園行き(2本/時間)
(4)-2 30分間隔 千代田線から 各駅停車 相模大野行き(2本/時間)
(4)-3 30分間隔 新宿から 各駅停車 唐木田行き(2本/時間)
準急停車駅:南新宿、参宮橋、代々木八幡、代々木上原、下北沢、経堂、成城学園前、登戸から各駅
多摩急行停車駅:下北沢、経堂、成城学園前、登戸、新百合ヶ丘から各駅
(3)-1(4)-1/-2は代々木上原相互乗換え
(3)-2と(4)-3は代々木上原相互乗換え
これに、江の島線、多摩線、足柄地区の各駅停車と、特急(3本/時間)を加えたものでどうでしょうか。
多摩線内各駅停車は本線直通に2本/時間を加えるだけで、現行の8本/時間(多摩急行2本/時間、区間準急2本/時間、各駅停車4本/時間)から減らして6本/時間(多摩急行(多摩線内は各駅停車)2本/時間、直通各駅停車2本/時間、線内各駅停車2本/時間)としてもサービスレベルは落ちないと思います。
この内容で検証してみます。
向ヶ丘遊園折返しは2本/時間
多摩線直通は4本/時間
千代田線直通は6本/時間
新宿発は12本/時間
代々木上原~向ヶ丘遊園 21本/時間(特急3本/時間、快速急行6本/時間、急行系6本/時間、緩行6本/時間)
向ヶ丘遊園~新百合ヶ丘 19本/時間(特急3本/時間、急行系8本/時間、緩行8本/時間)
新百合ヶ丘~相模大野 15本/時間(特急3本/時間、快速急行6本/時間、緩行6本/時間)
列車退避・接続や車両運用などまったく考えていない空想ですが、どうでしょうか。
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コメント
…お疲れ様です。貴殿は「沢山変わっちゃうよー!」と言う夢のある案。水をさす意図はありませんが、当方は「地味目案」で。ご容赦を。
…【区間準急】は継子扱いっぽく「あちこち」で嫌われてますが、上原で【多摩急行】から乗り換えて「何だ?【各停】かよ!」と言う「折角、【急行】に乗ってきたのに的失望感」を与えない側面もあるのかな?と個人的意見。
…「千代田線直通客3割」論と「日中は経堂~成城間に千代田線志向が集中」論から【千代田線直通:各停】はデータイム30分毎と予想。成城始発が1、過日案の【唐木田~新宿:準急】を受ける形で遊園始発が1。これをすると成城~経堂間の【各停】がデータイム10本。過剰かもしれませんが、生方氏等の小田急OBが「固執?」する本数には達します。
>準急停車駅:南新宿、参宮橋、代々木八幡<
…悩ましいですが、時刻表に●印が付く【注釈準急】の可能性は捨て切れませんね。【千代田線直通:各停】を受ける形。そーすっと【唐木田~新宿:準急】は2本?1本なら成城始発の【千代田線直通:各停】をカット。喜多見検車区に置けるのか?と言う疑問もありますし。もしかしたら【区間準急】が豪徳寺、梅が丘通過に変更される?…なんか複雑になりますねぇ。止まらないので一旦、終わりましょう。失礼しました。
投稿: 多摩●準急 | 2014.01.31 12:50
>多摩■準急さん
コメントありがとうございます。
小田急は意外と条件が複雑なうえ夢も膨らむので、いろいろ想像し出すと終わらなくなっちゃいますね。
投稿: くろかわポタリング研究所 | 2014.01.31 19:10