ソースコードというウイルスのプログラム
遠隔操作事件の新聞報道で「ソースコードというウイルスのプログラム」という表現がありました。この表現が2チャンネルなどでちょっとした祭りになっています。
どうやらネット掲示板上では「ソースコードというウイルス」という解釈を(わざと)して、祭り騒ぎになっているようです。
よくよく「ソースコードというウイルスのプログラム」を読み返すと、文の係り受けは「ソースコードというプログラム」と読むのが自然であることがわかります。それでも、何となく違和感が残ります。ソースコードって、プログラムなの?という疑問が生じてきます。そもそもプログラムって何?
コンパイル型言語では、ソースコード(例:helloworld.cpp)と目的コード(例:helloworld.exe)のどっちも「プログラム」と読んでいるような気がします。
Wikipediaには「コンピュータに対する命令(処理)を記述したもの」とあります。ということは、ソースコードはプログラムですね。目的コードもCPUに対する命令を記述していることに変わりはありませんが、人間から見たコンピュータに対する記述という面からは弱いと思います。
他紙の報道では「ウイルスの設計図にあたるソースコード」という表現になっているようです。これにも違和感があります。設計図ってのは詳細設計書のことを言うのじゃないのか?
一般の新聞読者にコンパイル過程を説明する必要はないし、そんなことを説明したところで面倒なだけですので、どうしても一言だけで説明しなければいけない制約が付きまといます。こういう概念的なことを一言でいうのはとても難しいことです。
社内PCサポートセンター業務をやっていた頃(会社のコンピューターがダム端からパソコンに入れ替わる時代の頃)は、パソコンを知らない人に言葉を説明するのにずいぶんと苦労した経験があります。それと同じ難しさを垣間みたできことでした。
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