新聞って何のために読むの?
自宅で夕刊を読んでいると小学校2年生に「何で朝も新聞を読んでいたのに、また読むの?」と聞かれました。新聞は朝と夕方に届くことを説明すると、今度は「何で新聞を読むの?」と。
新聞には世の中の出来事が書いてあるから、それを知るために読むんだということを説明して、ある程度納得した様子でした。
でもまあ、世の中の動きを知るなら新聞よりもテレビのニュースの方が手っ取り早いし、僕の場合はツイッターやRSSリーダーで世の中の動きを読んでいるため、単純なニュースを読む目的ではそれで十分なんですよね…
なら、なんで毎月4,318円という高いお金を払って新聞を読んでいるんだろう。
ネットって、興味のある記事をどんどんクリックして読んで、興味のない記事は開きもしないという読み方になってしまいます。新聞の場合は興味のない記事でも熟読しないまでも目には入ります。自分の好みとは関係なく万遍なく情報に触れることができるのは新聞なんですよね。(ただし新聞社の好みというフィルタがかかっているという認識だけは必要ですけど。) 新聞が日替わり定食で自分の好みとは関係なくバランスの取れた食事ができるのにくらべ、ネットはバイキング方式で好き嫌いバイアスが大きくバランスが崩れた食事をしてしまう、みたいなものでしょうか。
あともうひとつ大きいのは、紙という質感です。こうやってネットに物を書いていて言うのも何なんですが、パソコンや携帯電話の画面で読んだ文字って、ただ頭を通過するだけで記憶に定着しません。紙の場合は、きちんと読んだという感触が残るのです。この差は意外と大きく、仕事で大事な用件や込み入った用件がメールで届くと、いったん印刷して熟読するということもやってしまいます。
そんなわけで、いまだに「新聞」を読んでいます。冒頭の息子の質問には、そう簡単には答えられそうもありません。
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