『江戸商人の経営戦略』
江戸時代の商家の経営についての書籍です。しばらく積読になっていたのを引っ張り出しました^^;
マーケティングや計数などの経営戦略を期待していたのですが、本書の主は事業認可に関わるものでした。幕府は事業認可に関わる冥加金を得る目的で適度な規制と認可のバランスを取る必要があり、幕府の思惑の中で既存業者と新規参入業者が認可の緩急についてせめぎ合う様子が描かれています。
現代日本の商環境でも、事業認可での既存業者の既得権益を巡る攻防が繰り広げられることが多いですが、江戸時代からそうだったんですね。
会社で仕事をする上で、今よりかは事業構造が簡単であろう時代の経営から学ぶものはあるかな?といった期待には応えることができなかった本ですが、面白く読み終えました。
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