6月ごろに「序盤の指し手から戦法を考えて見る自分メモ」なんてのを書いたのですが、その後「横歩取り」や「角換わり」の序盤を勉強したので、無理な戦法をとる必要がなくなってきました。ということで、ここらで序盤の指し手からの戦法検討をやり直しです。
なお、これを書いている時点での僕のスペック
将棋ウォーズ4級、将棋会館道場14級、居飛車の勉強中(矢倉、横歩取り、角換わり)
【先手番】
初手は▲7六歩でいきましょう。(▲2六歩も考えられますが、当面は初手▲7六歩の固定で。)後手は△8四歩と△3四歩が人気ですね。それ以外は出会ったときに考えましょう。
(1) ▲7六歩△8四歩
これは、3手目▲6八銀から矢倉を目指しましょう。
(2) ▲7六歩△3四歩
ここは、居飛車を宣言する▲2六歩を指そうと思います。ここで後手は居飛車なら△8四歩、振り飛車なら△4四歩を指してくると思われます。
(2-1) ▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩
お互い居飛車を宣言したので、ここは飛車先の歩を伸ばす▲2五歩としようと思います。
(2-1-1) ▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩
後手も飛車先を伸ばしてきましたね。これは▲7八金と角頭を受けて横歩取りです。
(2-1-2) ▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△3二金
後手は先に角頭を受けてきました。こちらも▲7八金と受けてから角換わりにしましょう。
(2-2) ▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩
後手は振り飛車の可能性が高くなりました。(まだ先手矢倉の可能性もあります。)舟囲いを目指す▲4四銀と上がっておきましょう。
【後手番】
先手の人気の初手は▲2六歩と▲7六歩ですので、この2パターンだけ考えようと思います。
(3) ▲2六歩
先手と同様に飛車先を伸ばす△8四歩としましょう。
(3-1) ▲2六歩△8四歩▲7六歩
先手は居飛車を宣言した後、角道を開けてきました。ここは△3二金から角換わりを目指す方法と、△3四歩から横歩取りを目指す方法があると思います。2手目△8四歩に4手目△3四歩はあまり人気のない手順らしいのですが、2手目△3四歩に4手目△8四歩はそこそこある手順なので、僕には違いが理解できません。ということで、ここは気分で△3二金と△3四歩を使い分けることとします。
(3-2) ▲2六歩△8四歩▲2五歩
先手は飛車先をさらに伸ばしてきました。もう、相掛かりを受けて立つしかありません。△8五歩です。
(4) ▲7六歩
先手は初手で角道を開けてきました。大人気の初手なので、まだ先手の戦法は全く予想がつきません。ここはこちらが居飛車を宣言する△8四歩を突きましょう。
(4-1) ▲7六歩△8四歩▲6八銀
先手は矢倉を宣言してきました。こちらも矢倉を目指します。△8五歩でも△3四歩でも相矢倉を目指せますが、飛車先を先に突くとあとで桂馬が使いにくくなるイメージがあるので、△3四歩としておきます。
(4-2) ▲7六歩△8四歩▲2六歩
角道を開けた後に居飛車を宣言してきましたが、これは(3-1)と同じ局面です。△3二金から角換わりか、△3四歩から横歩取りです。
(4-3) ▲7六歩△8四歩▲6六歩
先手は振り飛車でした。舟囲いを目指しますが、まずは△3四歩と角道を開けておきます。
(4-4) ▲7六歩△8四歩▲7五歩
あまり人気のない3手目「▲7五歩」ですが、初心者はこの石田流への対策がわからず苦労するのです。ここは△8五歩と飛車先を伸ばしておくのが石田流封じになるそうです。(図0935)
実は、この序盤を覚えるのですら僕には大変です。この記事も、盤駒を使ってノートに取り、かなり考えて作ったものですが、何しろ初心者が書いた変化ですので、筋が悪いとかありそうですがお許しください。
なお「初手~6手目で戦型判断」というサイトで序盤の分かれが非常に詳しく解説されていますので、ちゃんと勉強したい人はそちらをどうぞ。