2016年2月の9件の記事
2016.02.15
2016.02.13
『人工知能は人間を超えるか』
AI(人工知能)を扱った本です。
・AI研究の歴史(現在は3度目のブーム)
・ディープラーニングとは
・人工知能は人間に取って代わるものか
というあたりがテーマ。
ディープラーニングの説明部分では「特徴量」という概念が僕にはわからず、全体的に理解しにくい内容でした。しかしWEBでディープラーニングを検索すると、この本を読めと出てきてしまいますね。特徴量のことはさておき、入力と出力の間に1層または複数層の「ニューラルネットワーク」(ノード群という感じでしょうか?)を設置することで、自律的かつ効果的に学習することができるそうです。この辺は、もう少し初心者に簡単に理解させることをターゲットとした本を待つべきか。
生命体である人間が、機械である人工知能に取って代わられる日は来ないか、来ても相当先の話なんですね。とりあえず僕が生きている間にSF的なAIの乗っ取りはなさそうです。
2016.02.12
『将棋・名局の記録』
将棋世界の観戦記者、大川慎一郎氏の観戦記からセレクトして集めた、観戦記集です。
大川氏の取材に臨む姿勢が随所に見られ、棋譜を残す棋士だけでなく、観戦記者の入念な取材によって観戦記が綴られているのだと知りました。
大川氏の特徴は、局後の取材にあるようです。勝者、敗者とも局面についてきちんと取材し、周辺の棋士へのヒアリングも合わせ、読者が望む観戦記に仕上げる。そのための棋士との関係作り、将棋の知識の蓄積も驚くばかりです。特に、敗戦棋士への取材については、大川氏のポリシーが強いように思います。正直、敗戦棋士には取材しにくい。それでも、きちんと取材し、観戦記に反映させる。だからこそ読者にとって観戦記の価値が高まる。
気になったのが、ソフトとの付き合い方。2014年ごろからコンピュータソフトは棋士よりも棋力が高くなっていて、先日は情報処理学会が課題を達成したと宣言までしました。そのソフトとの関係で本書が書いているのが2点。
まず1点が、ソフトが開拓した新手。角換わり腰掛け銀での▲5五銀左のことが10章(2015年1月11日〜12日 王将戦第1局 ▲渡辺明-△郷田真隆、将棋世界2015年3月号掲載)に書かれています。ソフト発の新手の是非は、これからも議論になりそうです。
もう一つが、ソフトによる局面評価。12章(2015年8月5日〜6日 王位戦第3局 ▲広瀬章人-△羽生善治、将棋世界2015年10月号掲載)に書かれている、羽生善治が指した△6七銀の悪手。最近はソフトに局面を掛けながらネット観戦するファンも多いのですが、そのソフトによる形勢判断が一気に広瀬優勢に振れた手です。局面の評価を人ではなくソフトがしてしまう。人よりもソフトのほうが圧倒的に高い棋力となると、ソフトの言っていることがどうしても正しくなってしまう。そうなった時、将棋観戦はソフトとどう付き合うのか、課題を残した観戦記でした。
2016.02.09
金沢将棋2レベル38の棋譜
金沢将棋2、ようやくレベル38で先後とも勝ちました。後手番は飛車を抜かれたりヒドい内容だけど、なんとか勝った。恥ずかしいけど今現在の棋力の記録として晒しておきます。
(上側が先手です.)
(下側が後手です.)
(棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)
『天才』
総理大臣を務めた田中角栄について、石原慎太郎が一人称「俺」を使ってその生涯を描いた小説。
全編にわたり「俺」を使っているため、かなり傲慢な人間模様に映るよう仕上がっています。この傲慢さと豪腕さを描くことで、「天才」政治家を総括しようとしています。
石原慎太郎にとって、田中角栄は相当な先輩政治家。石原初当選のときに角栄は既に大臣や幹事長クラスなので、そう簡単には近づけない存在だったと思います。石原がどれだけ角栄に近づき、心情を捉えてこの小説を書いたかは不明です。
今や一番の傲慢政治家と思われる石原慎太郎が、わざわざこの口調で田中角栄を描いたのには理由があるのでしょうか。石原が角栄を見て学び、自分の政治スタイルを確立したと言わんばかりの書きっぷりに思えます。
2016.02.07
『マーケット進化論』
日本における「市場(しじょう)」の発展の歴史を説明した書籍です。体裁から商学部の教科書かなと思ったのですが、専門誌「経済セミナー」のコラムを再編したものらしいです。
前半は歴史の時系列、後半は「土地」「交通」「金利計算」「教育」と、近代経済発展に関し幾つかの視点で整理しています。
本書を通りして感じたのが、市場における「権力」の役割。権力のお墨付きがないと、健全な市場が成立しないのですね。これが中世は社寺、近世は政治権力が大きな役割を果たしているとのこと。市場って何となく集まって自由に取引するもの(完全自由市場)が理想形なのだという論調を目にすることも多いのですが、それじゃ機能しないのですね。市場を制度設計し、規則を決め、守らせる。これがあって初めて健全な市場なんだなと感じました。
市場に参加する全ての人がある一定水準以上の教育を備えていることも市場にとって大切。これが最終章「小学校教育と経済発展」に込められた内容など思います。
2016.02.03
狛江の恵方人(バンドの人たちが恵方巻きを売る)
2月3日の午前、狛江駅に行ったら、改札前に怪しげな人たち。街頭ライブする人かなと思っていたのですが、近付いて見てみたら、恵方巻きを売っていました。
話を聞くと、狛江駅高架下にある回転寿司店「まぐろ人」でした。寿司屋のバイトをしながらバイトをしている人たちで、今日は駅頭販売をやることになったそうです。
ということで、異邦人の替え歌、恵方人です。
まだらのたらこ
真鱈のタラコです。
クリシマ鮮魚コーナーで見慣れない物体が。そこそこ安いので、つい買ってしまいました。
とても食べたいなと思う外観ではありません。正直言ってグロい。
どうやって食べるのか想像もつかないが、現代社会にはGoogleという優秀なコンシェルジェがいるので何とかなるだろう。
で、検索結果が煮もの。醤油味醂砂糖酒で煮込めと。大根や里芋の料理と変わらんね、レシピ。適当に切って鍋でコトコト。
なかなか美味しく出来上がった。そういえば小学生くらいまではタラコと言えばこの味の食べ物だった。いつの間にかタラコ=塩漬けに変わっちゃったよね。でも、小学生の頃に食べてたタラコは小さい、たぶんスケソウダラのタラコの煮物。こんなグロい食べ物ではなかった。
課題が、煮崩れ。熱を通すと皮が縮んで中身が溢れ出てくるようになる。対処方法はあるんだろうか。
2016.02.01
『妖怪しょうぎ』
3×4マスの盤で4種類の駒を動かすミニ将棋「どうぶつしょうぎ」の妖怪ウォッチキャラクターバージョンです。
発泡スチロールに紙を貼った簡易駒と簡易盤ですが、本の形式なので収納しやすく使いやすい。耐久性はおそらくないですが、そんなに耐久性に期待しないでしょう。
家族でやったのですが、僕・息子は妻・娘に必勝してしまいます。駒の効きなどを考えて指すのが、妻や娘にはまだできないようで。
駒落ち戦も難しいのでいろいろと試行したのですが、結局は持ち時間を変更することでいい対局になるようです。1手の制限時間を僕・息子は5秒、妻・娘は30秒くらいにするのが今のところいい感じです。妻・娘の持ち時間は無制限にしてもいいのですが、5秒だと考えている時間がないので、相手が考えている間に手を読んでおき、指したら反射的に指すしかないので、かなりのハンデです。先の指し手を考えるいい訓練になるかも。