柏
新聞にセブン&アイ、不採算事業の止血急ぐという記事がありました。そごう柏店と西武旭川店を閉鎖するとのことです。と言ってもどうな百貨店か知らないしなあ…と思い立ち、柏に行ってみることに。
柏なら多摩急行で栗平から一本なのですが、千代田線の端から端まで乗る気分にはなれず日暮里から常磐線で行くことに。北千住までは昭和の市街地、葛飾区内は少し猥雑(鶴見〜川崎のイメージ)、江戸川を越えて新松戸までは工場と宅地が混在(南武線幸区〜中原区のイメージ)、新松戸を越えると農村の名残を感じる宅地(小田急線新百合ケ丘〜海老名イメージ)と車窓の景色が変わって、柏に到着です。駅前は東西ともペデストリアンデッキで繋がった高層商業施設。東口がそごう、西口が高島屋です。
東口の景色。
右側に見える建物はそごうではなくビックカメラが入居して、そごうは左奥に見える建物だけで営業しています。
そごう入り口には9月末閉店の告知。
WEBで調べると32,500平米とのことですが、店内はもっとこじんまりとした印象。品揃えも偏りなく地方百貨店として必要なものはちゃんと置いてあるかなという印象です。こういう品揃えは、平凡で特徴なく、どこでも買えるものしか置いてないという印象を持ってしまう人が多いのではないでしょうか。平日午前中の早い時間というのもありますが、買い物客はほとんどおらず、店員も緊張感がありませんでしたね。報道によるとピーク時510億円の売上が近年では115億円とのことですが、集客に苦労している様子が店頭でも感じることができます。
店舗の前に東西自由通路。噴水はそごうの建物のもの。
交番2階に「ふれあいコーナー」があるのですが、扉は固く閉ざされて、何をどうふれあうのか。
西口の高島屋にも行ってみました。そごうよりはるかに入店客が多い。品揃えがどう変わってるってわけでもないんですけどね。強いて言えば、平凡な品揃えをわざと外したものを所々に置いているということか。27,500平米360億円らしいが、そんなもんなのかな。
店内照明の色温度が高島屋とそごうで大きく違うことが気付いたこと。高島屋の色温度が低く(赤く、と言っても3500Kの温白色くらいか)、そごうの色温度が高い(青い、と言っても4000Kの蛍光灯の白くらいか)のですが、そごうに20世紀の印象を持ってしまいます。かなり前から改装投資を控えていたんだろうと想像できます。(もしかしたら平凡で無難な品揃えは大型改装投資をしないことによる長寿ブランドの集積か?)
高島屋の入口前、JR駅からの通路。そごうへの人通りよりはるかに多いです。(写真は人が途切れるのを待って写したので印象が異なりますが。)
高島屋の建物は「本館」「S館」「新館」に別れていて、複雑。しかもS館の半分は高島屋ではなく専門店街扱いです。途中階に連絡通路があるのは東口のそごうと同じ。
連絡通路ではなくペデストリアンデッキで新館方面へ。途中で見える市街地商店街。これといって特徴がない、ふつうの郊外都市です。
新館3階(ペデストリアンデッキ階)にルイヴィトンとブルガリ。百貨店インショップというより、路面店的な感覚ですね。
中心市街地を衰退に追いやる原因になりがちなのが郊外SC。そごうを傘下に持つセブン&アイHDも柏の南郊に大型SCを開業したのですが車じゃないと行きづらい立地なのでパス。そのかわり、市内北郊にある、ららぽーと柏の葉に行ってみることに。柏駅から電車だと東武野田線で2駅の流山おおたかの森でつくばエクスプレスに乗換えて1駅(計3駅)です。つくばエクスプレスの流山おおたかの森〜柏の葉キャンパス駅間は造成工事、大型建設工事がいたるところで行われており、街づくり真っ最中であることがわかります。
柏の葉キャンパス駅東口は、駅前に大型マンション群。
西口にショッピングモール「ららぽーと柏の葉」があります。モール内は他のSCとどこがどう違うでもなく、一般的な郊外SC。でも人通りが多く、柏駅前より歩いている人が圧倒的に若い!街の新旧と人の新旧が完全にリンクしてる気持ち悪さを感じます。ちなみにソースが曖昧ですが、42,000平米175億円らしいです。
ちょうどお昼時なのでフードコートでファストフードを食べ、つくばエクスプレスで帰路に就きました。
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