芥川賞受賞の小説。
家にいる夫が、どんどん「緩んでくる」という流れの小説です。結婚相手のことなんてよくわならないという感覚を大きく広げ、ファンタジー的に仕上げた文章という感じでしょうか。後半はファンタジー色が強くなります。
一緒に収載されている「犬たち」「トモ子のバウムクーヘン」「藁の夫」も、根底に流れる感覚は同じです。
本の紹介では
「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」
と書かれていたので、もっと現実主義的な小説なのかと思い読み始めてしまったので、すこし違和感を持ちつつ本を読み終えました。


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