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2016.07.21

五反田川探索

7月14日に小田急線百合ヶ丘駅〜読売ランド前駅間で線路冠水というニュースがありました。このあたりの河川といえば五反田川かな、ということで、五反田川がどんな川か探索してみることにしました。

どこが始点だろうと、まずは新百合ヶ丘の住宅展示場東側を見に行ってきました.線路沿いに水路があるのですが、水流は西向きです。ここはまだ五反田川の流域ではなく、麻生川の流域ですね。

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ここから線路南側を東進。百合ヶ丘小学校の西側、このあたりが分水嶺っぽいです。


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百合ヶ丘小学校の北西角に、突然の橋の欄干。河川っぽいものは見当たりませんが、暗渠なのでしょうか。

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この欄干から見た南側斜面はこんな感じ。


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斜面の上には駐車場があるのですが、その駐車場には大きなマンホール。
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このマンホールが何なのか、知識がない僕にはわかりません。斜面はフェンスで覆われており、川崎市上下水道局が管理しているようです。

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斜面の逆側は保育園の園庭で、ここは河川とは関係ないかな。


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百合ヶ丘駅から少し東方面に行ったところの読売4号踏切付近に水路があるのですが、ここは全く水流がなく枯れていました。こういうところが豪雨時に急に溢れることがあるのかもしれませんね。

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もう少し東に行くと、また橋の欄干。

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ここから下を覗くと、線路の北側(世田谷街道側)から南側に水が流れています。


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この背後に「川崎市北部下水道事業所」という施設があります。水道局関係の設備は河川・水路跡地にありがちですね。
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この施設の背後に水路がありそうだったのですが、マンション敷地になっていて入れません。この谷を西側から回り込んで探索します。

ようやく谷への入り口を見つけました.正面に見える斜面に張り付いているマンションは「百合ヶ丘ビレッジ」。かなり挑戦的な意匠です。どのベランダも緑が溢れていていい。


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谷底を探索してたら、家と家の間に水路を発見しました.五反田川(高石支流)が現認できる最上流かな?
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少し谷を下ったところに公園を見つけました.しかし、ここはただの公園で、水路と関係ないか、地形の関係で湿地になっていた箇所だと思われます。本来であればこの場所は貯水池にしなければいけない場所だと思われますが、開発順序の関係かただの公園です。

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ここから下流方面は住宅敷地で入れなかったので、次に公道に顔を出した場所がここ。

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このもうちょっとだけ下流、キャッスル百合ヶ丘の横は開渠になっていて、かなり「河川」っぽくなってきました。

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キャッスル百合ヶ丘の横には普段使われていない階段があり、水路にはちゃんとした橋が架けられていました.

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小田急線沿いに戻ってきたのですが、水路だと思われる場所は道路になっていて、しかもその先はマンション敷地になっていて行き当たりです。

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線路の北側を並走する世田谷街道を辿ります。ライオンズヒルズ読売ランドの向かいに水路が出てきていました。


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だいぶ水流も増えてきましたね。
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このあたりで麻生区から多摩区に入ります。

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水路は高石歩道橋のところのガソリンスタンドの裏を流れているのですが、ガソリンスタンドの横でちゃんとした橋が登場しました。

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「二枚橋」という橋です。水流がかなり急な様子がわかります。

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二枚橋下流で細山から来る五反田川の本流と合流するのですが、合流地点には近づけませんでした.

合流後に世田谷街道と並走する五反田川。

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読売ランド前駅西側で線路南側に移る五反田川。

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読売ランド前駅南側は五反田川が大きく南に迂回している場所。その氾濫原だったところが駅前広場として整備されている印象です。

栗谷入口付近。西生田三丁目方面から来る水流(写真左)と合流しています。


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ここは道路、線路、水路が複雑な構造になっています。「新川橋」という橋の名前が付いています。


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生田駅南口付近ですが、かなりの渓谷っぷり。

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生田駅南口も水路と道路が複雑な構造になっています。橋上バスロータリー的な感じ。
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生田駅付近ではカモが泳いでいました。清流を街に!


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再び小田急線を北に跨ぐ頃には立派な河川。水流はかなり急です。

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もう少し下流に行った田中橋。ここから「一級河川」です。

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この下流方に、五反田川を跨ぐ鉄骨群。暗渠化か?

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ここに錦鯉。
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五反田川放水路工事の説明看板がありました。

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工事こんな感じ。この拠点はあまり進んでない雰囲気です。

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五反田川放水路工事の詳しい情報はこちら

この先で五反田川は小田急線を南にくぐります。人はくぐれません。
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五反田川の脇に、こんな水路っぽい通路が。

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さっき五反田川が小田急線をくぐったすぐ東側に、二ヶ領用水が小田急線をくぐるところがあります。名前は「第一変電橋」

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府中街道下の二ヶ領用水、こんな感じです。
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第一変電橋からみた五反田川橋梁。しっかりした桁が渡してありますね。

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線路の南側「飯室橋」で五反田川は二ヶ領用水と合流して終了です。

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話は変わって、多摩川右岸河川敷。小田急線多摩川橋梁〜多摩水道橋の間の右岸の堤防が最近付け変わったのが小田急線に乗っているとわかります。この工事は「多摩川五反田川放水路樋門築造工事」という名称で、田中橋下流からトンネルで放流する五反田川の水を多摩川に捨てる設備を作る工事。対して大きくない河川だと感じる五反田川に対して、かなり大きな設備だと感じます。それだけ、治水は難しい。
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さて、五反田川を下流川まで探索したのですが、残課題が高石歩道橋より上流の五反田川本流です。高石歩道橋(二枚橋)付近の高石支流と細山本流との合流地点には近づけそうもないので、そのちょっとだけ本流上流がここ。
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ここからランド坂通りを少し登ったところの右側に貯水池。

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かなり大規模な貯水池で、管理用通路や管理事務所まである場所です。

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道路の向かい側はかなり切り立った崖で、この周辺の地形の急峻さがわかります。みごとな地下室マンション。

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この貯水池は西生田小学校と西生田中学校の間にあるのですが、中学校川の堤はかなり深い雑木林になっています。

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小学校脇から出てきた水路。まだしっかり河川です。

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細山交番裏あたりで開渠となっている河川は終わりです。
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近くの交差点で水流の音がするのですが、どこに暗渠があるのか見つかりません。

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付近を探索していると、河川跡っぽい道路が見つかりました.

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このあたりから、千代ヶ丘交差点に向かう道路の歩道が暗渠の蓋っぽい作りに。
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暗渠の蓋も、このあたりでおしまい。

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振り返ったところが峠、分水嶺ですね。

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細山交番の交差点に戻ります。ローソンの裏がいかにも水路っぽいので。

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ここから千代ヶ丘中央交差点に向かう途中のマンションの裏に、少しだけ水路が開渠になっていました。水面確認できないけど。

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水路の上流側。蓋がされている。
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振り返ると、もう水路はありません。ここが最上流ですね。(写真右の道が怪しいといえば怪しいですが)

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ここから上流方面は造成された住宅地で元の地形がわかりません。

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この公園が最上流くらいかな?

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千代ヶ丘小学校の近く。このあたりは千代ヶ丘トンネルを登坂トレーニングしているロード乗りが多い。ロードバイクで脇道ウロウロしている僕は相当不思議な存在だったと思われます。

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コメント

初めまして。以前、横山の道関連で調べ物をしていて、こちらのサイトを見て以来、活動範囲も近いこともあって、時々覗かさせていただいておりました。ちなみに最近サボり気味ですが自転車乗りです。よろしくお願いします。

百合丘は私が育った町で、現在は登戸近傍に生息しています。

百合丘小学校の西側の不思議な空間は、川崎1号水道だと思います。相模湖などからの水を長沢浄水場に送る管が通っているとの事。

「川崎市北部下水道事業所」の辺りに、上から水がジャンジャン降ってきてた、という子供の頃の記憶があります。
パークハイツ百合ケ丘(当時は無かった)の東側には池ができていて、子供達が何かを釣ってました(たいしたものは釣れなかったと思いますが)。
その頃から、パークハイツ前の道は小田急線をくぐる手前までは、暗渠でした。ライオンズヒルズ読売ランドまでは道はありませんでした。ちなみにこのマンションができる前、80年代なかばに土砂崩れで小田急線と津久井道が止まったことがあります。個人的には良くそんなところにマンション建てたなぁ、という感想しかありません。

あまり役に立つ情報はありませんが、ちょっと懐かしかったので。

失礼しました。

投稿: Brio. | 2016.07.26 23:09

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