『コンビニ人間』
芥川賞受賞作の小説です。
変わった子と思われる忌避されていた幼少、変わっていると思われないよう息を潜めていた学生時代。自分の感性が他の「普通」の人たちと異なっていると認識していながら、どうやったら普通になれるかわからない中年女性を描いています。
作中でコンビニのバイトは、普通でない感性の主人公でも「普通」を装える唯一の場所。単なる歯車になりきることが重要で、個性を殺して働くことこそが求められていること。
中年にもなって独身でコンビニのバイトで生計を立てていることは恥ずべきことだと妹に教えられたり、明確に卑下してくる人物が現れたりで物語が大きく動きそうになるのですが…
実際にはコンビニバイトだって人間力を要求されるし、店員の個性もあるだろう。そんなことは置いておいて、主人公にとって生きづらい世の中をこの先どうやって生き抜いていくのか、気になる終結でした。
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