Kindleで雑誌を読む
月千円弱で読み放題サービスを提供するアマゾンの「Kindle Unlimited」が始まって1か月ちょとが過ぎました。
Kindle化されている本が全て読み放題なのではなく、その中の決まった本だけが読み放題です。正直言って「書籍」はあまり魅力的なラインナップではないと感じています。
しかし、「雑誌」がなかなかの魅力的なラインナップ。将棋ファンには欠かせない「将棋世界」、自転車乗りには欠かせない「CYCLE SPORTS」「BiCYCLE CLUB」なんかも読み放題で、これだけで月千円の元が十分に取れてしまいます。「PEN」「Casa BRUTUS」「Mac Fan」「Newsweek」「Hanako」など気になる雑誌もUnlimited対象。だけど、正直そこまでは読み切れない。この辺はつまみ食いで読むかな。
とまあ、月千円払うKindle Unlimitedは僕にとって主に雑誌を読むサービスになっています。ところで、雑誌は他のKindle本と大きく違う特徴があります。まずは、固定レイアウトであるということ。文字をKindleで表示するのではなく、誌面イメージをKindleに表示します。ここで、雑誌は元のサイズが大きいことが大きな要素になります。普通の本なら文庫本からせいぜい四六版(約A5版)くらいなのですが、雑誌はA4版が多いです。さらに、雑誌はカラーのページが多いこと。そんな特徴がKindleで読む雑誌にあります。
で、僕が使うことができるKindle端末は下記のとおり。
Kindle Paperwhite(第3世代) 6インチE-Ink 758x1024(212ppi)
iPad 2 9.7インチ液晶 768x1024(132ppi)
iPad Pro 9.7インチモデル9.7インチ液晶 1536x2048(264ppi)
iPhone 5s 4インチ液晶 640x1136(326ppi)
HP Pavilion 15 ab-000 15.6インチ液晶 1366x768(100ppi)
iPhoneは小さすぎて、そもそもA4固定レイアウトの雑誌を読むためのデバイスとして話になりません。
Kindle Paperwhiteも、6インチのディスプレイですので長辺が122mmしかなく、A4(297mm)の41%(面積にすると17%)で、読むのに現実的ではありません。モノクロ表示しかできないのも、カラー主体の雑誌では大きな欠点です。Kindle Paperehiteでは固定レイアウト書籍の拡大表示ができるのですが、操作性が非常に悪く、常に拡大表示で読み進めるのは現実的ではありません。なお、A5版で白黒記事主体の「将棋世界」はギリギリKindle Paperwhiteで読むことができます。
ノートパソコン(15.6インチ)は横置き固定なので、縦レイアウトの雑誌を読むのは現実的ではありません。
iPad 2。5年位前の機種で、もうサポート対象外のデバイスです。でも、わが家では現役。この辺りが、A4版雑誌を読むのに微妙なところ。9.7インチ液晶の長辺は198mmと、だいたいA5サイズ(長辺210mm)と同じサイズ。原版から比較して、66%(面積で50%)の大きさで読むことになります。文字は、きちんと認識できます。しかし、文字フォントがにじんでしまい、かなりストレスがたまります。なお、ダブルタップでスムーズに拡大できるので、横画面で拡大表示だと原版とほぼ同じ文字サイズで読むことができ、比較的快適です。
最後に、ipad Pro(9.7インチモデル) そもそもiPad2の動きが遅くなったので更新機として買ってきたもの。用途はiPad2と全く同じ利用方法です。大きさも変わらないし、KindleもiPad2と何ら変わらないだろうと思っていました。しかし、A4版雑誌を読んでiPad2との違いが歴然。「原版から比較して、66%(面積で50%)の大きさ」はiPad2と何ら変わらないのですが、何と文字が「くっきり」見える。雑誌の66%縮小表示が、非常に見やすいのです。拡大しなくてもストレスなしに読める!これには驚きました。Retinaディスプレイって言っても、何の実用性もないと侮っていました。実際、Minecraftのようなゲームでも、AmazonビデオやYoutubeのような動画でも、Retinaの良さを実感することはありませんでした。まさか、静止画のKindleでRetinaの良さがわかるとは。
ということで、雑誌をKindleなど読書アプリで読みたい人は、9Retina相当解像度の9.7インチ以上をお勧めします。
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