『超高速参覲交代』
幕府中枢の某略により無理な参勤をしなければいけなくなった小藩大名の道中記。2年前に公開された映画ですが、続編の公開を控え話題になってたので気になってました。Amazonプライムビデオにあったので自宅鑑賞。(昨日地上波放映があったそうですが…)
40里(300km超?)を5日で移動する必要があり、少人数で山道を走破するというもの。通常の参覲交代では大名行列を組んでのんびりと歩くのですが、この映画の場合は様子が全然違います。道路条件が非常に厳しいところを、野宿しながら移動するわけです。
この映画を観ながら思ってたのが、そもそも武士ってのは軍人であり、戦争の目的で存在する身分。江戸時代中期は戦争なんて現実的ではなく、武術も形式的な訓練に近かったと思います。しかし江戸時代の武士制度の下敷きになっているのは戦国時代の武士。この時代は野戦も遠征も当たり前で、そのスキルがなければ生き残れないはずです。超高速参勤交代で描かれた野宿も、戦国時代の武士なら当然にできていた技術なのではないかと。
参覲交代の時限も、戦争が起こった時に指揮官の期待通りの時限までに指定場所に兵を参集できなければ戦にならなかった時の名残だよね…と、江戸時代の武士の「理不尽」を描いた映画を観ながらずっと思ってました。
作品は?…楽しかったけど、続編を劇場で観るほどでは。続編がプライムに上がってきたら観るかもね。
超高速!参覲交代(松竹サイト)
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