正倉院展、春日大社国宝館
春日大社の20年に一度の式年造替のタイミングで宝物館が「国宝館」としてリニューアルしたとのニュースを目にしました。春日大社は歴史上の人物からの献上品が多く収められており、相当数の国宝が収蔵されているとのこと。うん、観たい。
奈良といえば、奈良国立博物館に収蔵されている仏像も迫力があり、久々に観たいよなあ。しかも、この季節の奈良国立博物館は「正倉院展」だ…もう行くしかないのでは?
と言っても急に旅行に出る日程は難しく、考えたのが日帰り。始発の新幹線で奈良に行けば、奈良国立博物館と春日大社は余裕で回れるんじゃないか?
若葉台4:39→新横浜6:00ひかり→京都8:10近鉄特急で8:50に奈良駅に到着。奈良国立博物館のオープンは9:30のため、ちょっと早い。途中の興福寺で時間をつぶします。
興福寺の東金堂を参拝。本尊の薬師如来こそ室町時代作の重文ですが、四天王や十二神将が国宝という贅沢な伽藍。これだけでも遠くまで来てよかったと思える場所です。隣の国宝館も阿修羅など国宝指定されている八部衆など、見応えたっぷりです。
ここから奈良公園を歩いて奈良国立博物館へ。
(写真は赤信号の横断歩道を渡る鹿)
正倉院展は混む印象があったのですが、開館直後の9:40頃で約10分待ちでした。館内はやや混雑。
今回のメイン展示「漆胡瓶」は、間近で見ると美しかった。丁寧に作られていて王宮の優雅さを今に伝えています。展示全般的には、何だか寄せ集め感が高く、通してみての印象が薄いですね。
このあと、なら仏像館へ。
メイン展示は播州浄土寺の阿弥陀如来立像。その前にも飛鳥時代や奈良時代の迫力ある仏像がずらりと揃ってて、パワースポットを形成してました。正倉院展に行った人はタダで入れるにもかかわらず、仏像館まで来る人が少ないのはもったいないですね。目を引いたのが、釈迦誕生の金像。そもそも赤ん坊だから可愛いし、10cmほどのミニサイズだし、レプリカをアクセサリーとして若い女性が着けてもいいのではなんて思ってしまいました。
春日大社へ。
参道の途中に真新しい美術館建築「国宝館」があります。
今日のお目当てはここなので、さっそく入りましょう。
入口に光のオブジェがあったのですが、もうひとつコンセプトがわからないまま次の部屋へ。大きな太鼓が展示されています。
この太鼓は40年前に作り直されたもので、文化財指定はありません。新しいこともあって色も鮮やか。迫力があります。
2階は刀剣や鎧兜の国宝指定されているものがずらり。刀剣の美術品を一生懸命観たことはないのですが、ここの刀剣の気合の入りようはすごいです。はやり遠路はるばる観に来てよかった。
春日大社本殿へ。式年造替の最終段階なのですが、新鮮な雰囲気で参拝できます。
新薬師寺に向かうため中祢宜の道を歩きます。他に歩行者がいません。さっきまであんな喧騒な観光地だったのに。
鹿も山岳地帯にいると印象が変わります。
新薬師寺に向かいつつ飯食うところ…と思ってたらカレーの匂い。その方向に向かうと、バイクスタンドのある飲食店がありました。オレ今日電車なんだけど。
しかも店内はサイン入りジャージとか飾ってあって、観光地なのに気合入りすぎ。
牛スジカレーはもう売り切れですとこのとで、ハンバーグカレーを注文。ハンバーグ、ちゃんと作ってあるやつだ。うまい。関西の自転車乗りはこのカレー目指して暗峠を越えて来るのか?
昼食後に新薬師寺。
静かな寺で、伽藍も堂内もスッキリしています。堂内は薬師如来と十二神将。きちんと施しを受けます。
帰りに奈良市立写真美術館に。
入江泰吉の文楽の写真と、森山大道・百々俊二の大阪の街スナップ。入江泰吉が文楽出入りの写真家だったなんて知らなかった。森山や百々の大阪を猥雑に切り取った写真は迫力あるし、神聖な感覚の新薬師寺の直後に見るとコントラストが強い。
14時過ぎですが、帰宅も遠いのでこの辺で切り上げることにします。
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